被災地で、ノロウィルスが蔓延し始めているところがでています。
脱水には、点滴・・
日本の医療は医療依存度が高い傾向にあります。
その表れかがありました。
震災後、生食100ml が一時的に不足しました。
ちょっと???でした。
なぜなら、今回の災害の特徴は、
重症外傷が少なかったからです。
輸液不足の理由は
局所的な医療機関の買い上げ(買占め?)でした。
不測の事態に備え、
医療に必要なものをそろえておくことは重要ですけれども、
流通から一時的にも消えてしまうほどだったとは・・
脱水になれば輸液・・
の前に、できることを考えてみたとき、
在米中のことを思い起こしました。
1年前にもアップした記事ですが、
これも、今なおアクセスが続く記事の一つです。
役に立てていただければと思います。
以下、再掲
アメリカに住んでいた時、
次男の家庭医は
医療的知恵(知識ではなく、知恵!)を沢山もっていました。
嘔吐や下痢で脱水になりそうなとき
まず、薦めてきたのが、
炭酸飲料を飲ませることでした。
炭酸飲料です!!
日本では、腹部症状があるとき
炭酸飲料は刺激が強いので
どちらかというと、飲ませるべきものではないものに入っています。
ですから、驚きました。
その医師に薦められたのは
ノンカフェインの
ペプシやセブンアップやファンタなど等。
日本で言うと、キリンレモンや三矢サイダーといったところでしょうか。
ここに含まれる糖は、
やや果糖が多い、果糖・ブドウ糖からなります。
多くの糖は小腸粘膜から
能動輸送 (選択的にそれを取り込もうとすること、エネルギーを要します) なのですが
この果糖は
拡散(受動的な輸送、何もしなくても自然にしみ込んできます)によって
エネルギーを使うことなく、自然に吸収されます。
果糖(フルクトース)であれば
腸粘膜は負荷がかかることなく、カロリー源を
吸収することができるのです。
炭酸飲料の糖分は腸に優しいすぐれものなのです!!
ただ、炭酸のシュワシュワっとするのは
消化管を膨らませてしまいますので、好ましくありません。
で、この家庭医は、コップに炭酸飲料を入れ
スプーンでかき混ぜて炭酸を飛ばしなさいと教えてくれました。
(つづきます)
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こちらこそ、はじめまして!
氷は本当に大人気でしね。炭酸もよいのですが、ガスは中々、大丈夫な方、弱い方様々な反応がありますので、気を配って頂けるとよいと思います。
こぶた部屋の住人さん
ご無沙汰しています。
時々、ブログお訪ねすることがあり、わあーがんばっていらっしゃるなあ~と刺激を頂いていました。
記事をご利用いただけるとは、大変光栄です。
そして、このようにその旨ここに御報告くださって、本当にありがたいです。
問題どころか、書いた甲斐があったと感じさせて頂けて、本当に感謝です。
今回の炭酸飲料のお話、すごく面白かったので、うちのスタッフにも読んでもらったら、そのスタッフの子供が小さいころに、近所の小児科の医師に同じことを言われたそうです。
でも、理由がわからず、怖くて飲ませなかったとのこと。これでよく理由がわかります。
そして、「放射線の知識の整理」。
すごくわかりやすくて、こちらもスタッフに回して読ませています。
事後報告になってしまい、大変申し訳ありませんが、この二つの記事を、ご紹介させていただきました。
もし、問題等ありましたらすぐに消去いたします。
よろしくお願いします。
(影響が及ばないように、昼休みの時間を使って訂正いたしました)
同時期にアクセスしてくださっていたのですね。
この件は、私も驚きました。
私用に用いるわけではないので、医療機関としては、備えることは大切だと思います。が、不足となるほどとは・・
病院の買占めだったと知り、予想していなかったので、驚きました。
貴重な情報ありがとうございました。
ここからのお付き合い・・ありがとうございます。
陸前高田市でもノロ流行のようです。
トイレや手洗いのことを考えると、一旦流行ると予防が難しいです。
注腸検査・・確かに理にかなっています。
便秘に炭酸が効果的なら、試す価値ありですね。ただ、下痢の方が、炭酸で悪化したともあまり聞かないのですが、それはかき混ぜて飛ばしてしまうからなのでしょうか。
今日の揺れ、大丈夫でしたか。
福島に頻発していますが、今夜、福島の方が安心して過ごせますように
口のねばねば感やのどのスッキリ感から飲まれることも多いのでしょうが、意識しないで、必要としているものを求めているのかもしれません。
人の体はよくできています。
みえママさんの在宅での活動ぶりにはいつも刺激を受けています。
本当に、在宅医療には医療の知恵が沢山盛り込まれており、また、その知恵を生み出すパワーを持っていると思います。
炭酸が便秘に効果があるのでしょうね。
震災からは、日頃のスキルを見直し、磨きなおす機会を貰ったように感じます。
先生のこのブログにお邪魔する
きっかけでした
郡山のノロ感染、心配ですね。
ということは、ほかの被災地でも十分発症が考えられるという状況ですね。
1ヵ月も経つのに、余震というには大きな揺れ。そして雨が降り、今夜から彼の地は冷え込みそう。
炭酸にあればレモンとか柚子とか梅干しプラスすれば 尚善し、というところでしょうか
少し話はずれますが、注腸検査前、
空腹をしのぐのに炭酸は飲み放題と
バイト先の先生が言っていました。
このひと月便秘傾向(運動不足と少々ストレス?)
炭酸効果あるなら 炭酸ソーダ(糖分なし)を買ってこようかとも思います
病棟では不思議と末期に近い方ほど炭酸飲料を好まれます。特にイレウスであったり通過障害がある方ほど。。
喉越しの良さもあるのかもしれませんが、不思議に思ってました。これまた不思議と、飲んで苦痛になることなく。
なにか体が欲するんですかね。。
先生、ブログには、はじめてお邪魔します。医療の知恵…これって、在宅医療ですね。在宅では、自宅にあるもので工夫して、処置やケアをします。病院が基本だとすると、在宅は応用。いろいろな知恵が必要です。ちなみに、炭酸飲料は、便秘にも効果があるのか、私の夫は、便秘の時に炭酸飲料を飲むと、便秘解消します。
医療の基本は大切ですが、知恵、応用も大切だ、と今回の震災では改めて思いました。
お忙しい中、早速のご返信をありがとうございました!!!
オンライン注文いたします~~
また、ご訪問させていただきます。
本当に助かりました♪
同じような体験をされていたのですね。
点滴信仰の日本人には、目から鱗だと思いました。
ririkaさん
こちらこそ、はじめまして。
著書を取り上げて下さり、本当にありがとうございます。初めて、この本の原稿を編集担当の方に渡した時、数年前にご友人を亡くされたことをお話しくださり、もっと早くこの原稿に出会えていたら、友人はもう少し楽に過ごせたのにと言ってくださいました。
私から見ると、かなり専門的な本ではないかと思います。若い医師からは結構難しいと言われます。
でも、その編集担当の方は、医療者ではなく、医書の取扱いも初めての方でしたが、わかりやすいと言われていました。
読み手の方の必要度によって違うのかもしれません。一般の方でも聞きなれた薬剤名がでてくると臨場感がでますので。
すみません。お答えになっていないですね・・
私は、末期胃がんの父を持つ者です。
ただいま、緩和ケア病棟を探し回っています。
ここに至るまで、様々な経緯がありましたが、省略します(笑)
ところで、ぶしつけで申し訳ありませんが、
ご著書の【さらに上級なスキルをめざす がん疼痛緩和】は、
医療関係者ではなくても、分かる?読める?ご本でしょうか?
父に対して、何かをしてあげたいと想う気持ちがあります。
残念ですが、書店でご著書を手にとって内容を確かめさせていただくことが出来ず、
このように失礼かと思いましたが、
ご質問させていただきました。
どうぞよろしくお願いいたします。
この話を聞いた時は “まさか~”と
思いました
家にある(ありそうな)もので対応できる
知恵、とっても大切ですね~