緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

薬学会でのランチョン

2011年02月21日 | 医療

今週末は、北九州へ・・
九州山口薬学会のランチョンセミナーでがん疼痛コントロールの話をしてきました。

一つのレクチャー方法を、新たな薬剤や新たなテーマを加えて、
改編を重ねてきたものですから、
話しながら、フロアの反応をみる余裕やその度ごとの比較ができるようになりました。

薬剤師さんの会は、本当に一人一人の差を感じます。

メモを取られるタイミング、
うなずいたり、同意されたり、
アレッという表情も壇上からよく見えるのですが、
これが、とてもばらつきます。

一方、一定の領域の医師の会などでは、結構均一で、分野間の特性を感じます。
先週の口腔外科関連学会もそうでしたが、呼吸器、消化器、整形などは分野間特性を感じます。
外科学会などは、臨床背景に差があるからでしょう、ばらつきがある方です。

看護師さんは、領域や経験年数などの差はあまり感じられません。
だいたい、どの方も、興味の向く先は似ています。

最初の5分位で、反応を見て、どこに力点を置くか構成の調整をしていくのですが、
薬剤師さんの会は、難しく、
話の方向性が絞り込めずに、
ついつい、話過ぎてしまう項目ができてしまったりして、
時計との格闘になってしまいます。

今日も、60分のレクチャーで、
60分ホントにぴったりになってしまいました。




行きの飛行機は、夜の便だったのですが、
部分的に良く晴れていて、
まるで、日本地図に金粉を散りばめたように
ライトがきらきらして上空から見えました。
本当に綺麗で、改めて豊かな国だなあと思いました。

これで、1か月は泊まりはなしです・・


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8 コメント

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レクチャーの難しさ (くまごろう)
2011-02-21 01:47:01
お疲れさまでした。
私は、人前で話をすることが好きではありません。
でも、講義はするんです! 出来るの?と思われるかも知れませんが、いつも時計を気にしながらです。
授業評価があるので、生徒の反応が気になりますが、最近は、学生が座って一方的に講義を受けるスタイルではなく、意見を聞いたり、参加型の講義が求められています。今の学生は、小さい頃から、発表をしたり、意見を述べる授業を受けてきているので、非常にしゃべることは上手なのですが、指しても「・・・」であると、私の方も、言葉に困ってしまいます。
それだけならまだしも、「ノートをとる」ということも出来ない学生もいて、ノート代わりに、穴埋めのワークシートを作り、講義内容をまとめさせたりしなければならないので、講義準備が大変です。大事にされて育ってきている生徒が多いので、ちょっと注意すると、精神的にダウンになってしまう子が多く、時代の反映だなあと思います。そういう私も大事にされて育ちましたが、しゃべるのが得意でない私の講義は、いつも模索の中にいます。
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昨日の講演ありがとうございました。 (薬剤師)
2011-02-21 15:47:56
昨日は、御講演ありがとうございました。
なぜなのかわかりませんが(失礼ですが)、とても感動しました。多分もう一度先生のお話を聞けば答えが出るような気がします。

薬剤師に一人一人に差があるのは、多分薬剤師になりたくてなった人、医学部がだめでなった人、金儲けでなった人、いろいろな思惑で薬剤師になったからだと思います。
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コメントありがとうございます (aruga)
2011-02-21 23:36:06
くまごろうさん

話すのが得意ではないとご自身が思っている講義は、話だけではない工夫が随所に認められ、とても、勉強になります。伝えたい気持ち、反応してほしい気持ち、それが好奇心をそそる素敵な講義に繋がっているのですね。


薬剤師さん

薬物治療のロジックな講義でしたので、感動的な心を揺さぶるような内容ではなかったのですが、薬剤のさじ加減のために、教科書を越えて、私にいのちをかけて残してくれた患者さんの記憶が伝わったのかもしれません。
お一人、お一人、見送るたびに反芻し、関わらせて頂いたことを無駄にしないように蓄積してきたことが私の臨床を維持してくれています。ありがたいことです。
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ご講演ありがとうございました。 (ヒロリン)
2011-02-22 14:30:28
初めて投稿させていただきいます。

北九州でのご講演ありがとうございました。
また先生に直接お会いできてたいへん光栄でした。
講演のお話は、初めのところだけお聴きして、やむなく退出、最後までお聴きできなくて残念でした。参加してくださった歯科医師の先生から、「症例を交え、今からどういう風に薬を使っていこうかとするときに大変わかりやすい解説で、勉強にになったよ。こういう機会は少ないから教えてもらってよかった」とコメントをいただき、みんなにも是非聞かせたいとともお言われていました。

先生のお話のあとの、同じ会場で、同じ内容での市民公開講座、かなりハードルが高かったのですが、何とか無事終えることができました。

講演されながらフロアの反応を感じられている、凄い、流石です。また鋭いご指摘です。
「薬剤師さん」のおっしゃることもしかしりですし、また、医師や看護師の方々と違うのは、患者さんと直に接して、病気のことについてお話する機会をもつ薬剤師が少ない、実践に役立てるよりも知識の一つとして聴いておこうという薬剤師がいるからかもしれません。でも、少しでも患者様の力になろうと勉強している薬剤師もいます。今回のお話をきっかけに、そういう薬剤師が増えたのではないかと私は思います。

大きな薬学大会が北九州で行われるのは今回初めてでした。緩和の講演についても。実は北九州には緩和ケア病棟やガン拠点病院がありますが、薬剤師はもちろん医療従事者の間でもまだまだ緩和ケアは浸透していません。

 大会を企画するにあたり、是非先生にと。快くお受けいただきたときき、ヤッターと!!思いました。この日を、先生におあいできるのを楽しみにしておりました。

私は第1回の緩和医療薬学会のランチョンで先生のご講演をお聞きしてから、このブログを知り、ちょくちょくお邪魔させて頂いておりました。先生の掲載される緩和ケアの薬物療法、患者様の症例を使っての症状緩和等々、いつも勉強させられる内容ばかりでした。臨床の場では、薬剤師には処方権はありまん。主治医が納得されなければ使われません。先生のような方がいらっしゃたら、今この患者さんの痛みはもう少し緩和されるのかもと思ったりしたこともありました。北九州にもそして九州・山口の一般の薬剤師にもすこし緩和が広がったかなと思います。本当にありがとうございました。

年明けから週末も休みなく、多忙な日々をお過ごしの先生、以前お見かけした時よりも少し痩せられたように思いました。お身体にご自愛下さい。
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ヒロリンさん (aruga)
2011-02-23 00:46:10
週末は、お疲れ様でした。

聴いてくださった方の感想、記事へのコメント、日頃のご様子、地域のご様子、とてもイメージしやすくお書き頂き、本当にありがとうございました。
胸踊らせるような気持ちで読ませて頂きました。

このところ、ちょっと不摂生だったので、少し体を絞ろうとウエイトコントロールをしておりました。痩せたと感じて頂けたことは、効果があったということですね~!?

今回のお話は、1年以上も前に頂いておりましたので、トリプルブッキングしたのですが優先させていただくことができました。
実は、長男がヒロリンさんご所属先の学生としてお世話になっております。他からのご依頼とは違うスタンスで、貴院でのレクチャーや症例カンファレンスなど、機会があればお引き受け検討させて頂きたく思っています。
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Unknown (aruga)
2011-02-23 23:01:57
ヒロリンさん

再投稿ありがとうございました。お名前をお書きくださっていたので、ここへのアップは控えました。ヒロリンさんの上司の方からも、ランチョンの御礼メールを頂戴いたしましたので、同様のことをお書きし返信とさせて頂きました。

これからも、どうぞ、宜しくお願いいたします。
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勉強になりました。 (そら)
2011-02-25 20:05:53
先日のご後援ありがとうございました。
症例も交えての薬物療法、症状・部位に応じての薬の選び方などとても勉強になりました。
また、お話の中で、先生の患者様への接し方が垣間見られ、真摯に向き合っておられる姿勢に私はとても感銘を受けました。長女が医学部生なのですが、帰宅後長女に後援の内容を伝え興味を持ったようでした。今後何かの機会があれば、またご講演に参加したいと思います。ありがとうございました。
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そらさん (aruga)
2011-02-25 21:48:00
こんにちは。
レクチャーに足をお運びくださり、本当にありがとうございました。
ご帰宅された後も、娘さんとお話頂くなど広がりを感じることができ、足を運んでよかったなあと実感しております。
長女さんは、九州の大学ですか?!
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