緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

義母の笑顔のきっかけは・・

2009年12月07日 | 家族

かねてから治療をしていた義父が他界しました。
(コメントに返信を書くことが中々できず、心苦しく思っておりました。)

告別式では、私が知る前の義父の様子を聞くことができ
改めて、素敵な教育者だったのだなあと思いを馳せることができました。

義母はとても、疲れていました。
最初、義父の話をしていたのですが、
心の振幅はさらに大きく感じました。





で・・・
長男の話や
次男の話に変えました。

次男は、最近一次合格通知を受け取っていましたが、
その大学の二次試験を受けることを決めかねているようでした。

理由がいくつかあるようでしたが、
その一つが、彼女さん(と彼は呼びます)に
その大学に行ったら別れると言われたことだったようでした。



辛そうな義母でしたが
まあぁ~  とばかりに、満面の笑みになりました。

子供達が、生き生きと今を楽しんでいる様子が伝わってきたからでしょう。
生涯教育者だった義父に番いの様に寄り添ってきた母だからこそ、
子供達の様子に力を見出してくれたのだと思いました。

子供達に改めて、感謝でした。







葬儀は、土地の良さがあるものだなあと思います。

御線香のない式でした。
私の実家では、母が亡くなった時、
私が接待のような挨拶をして回ろうとすると
皆に悲しみの中にあるものは動くなと言われました。
が、今回は逆でした。
どちらにも、心があり、同席者との繋がりを感じられます。




家族の旅路は、まだまだ続きます。

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2 コメント

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合掌。…それから、先生の疑問に関して。 (PANDAの妻)
2009-12-08 18:21:25
義理のお父様、旅立たれたということ。ご冥福をお祈り致します。
義理のお母様のお疲れはいかばかりかと存じます。先生も、ご家族様、ご親族様もさぞお疲れになったことでしょうね。
日本の冠婚葬祭は、おめでたいことであっても、関わらねばならない者、とりわけ、今回のような残された者が、何故もあんなに疲労するのでしょうか?
でも、義理のお母様、お孫さんのお話で、ご主人様のことで硬く冷たくなっていらしたお心が、柔らかに温かくなられた感じを受けました(^-^)。
あ、そうそう。
主人と私の出会いですが(恥ずかしいなぁ(^^ゞ)、私が大学1年、主人が高校3年の時、某地方某特急電車で隣り合わせになったのが、最初です。
その後、律儀な主人の年賀状送付と私の返信で8年。お互いに学生から社会人になり、主人が私の地元に仕事でちょこちょこ出張してきて、2人で飲んだくれながら色々話しております。(ですから、お互いの当時の交際相手も、事情も、全て知っています(^^ゞ。)結婚したのは…、何故でしょうねぇ…。^ロ^;(^^ゞ。
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ドキドキするようなステキ! (aruga)
2009-12-09 21:14:46
PANDAの妻さん
温かな言葉を頂き、本当にありがとうございます。
自分探しの記事に頂いたコメントで、理想の人のイメージを求めすぎると中々上手くいかないことも・・とお書きくださったことをうけ、ご主人との出会いはどのような感じだったのかしらと質問したことへのお返事、ありがとうございました。
電車で隣り合わせになったのが、最初・・・
なんだか、ドラマのワンシーンのようです。
素敵です!!!
それから8年ですか。
最初に理想の人のイメージがあるというより、互いにそのイメージを作り上げていったようなゆっくりとした、しなやかな関係ですね。
大切なことを、シェアーしてくださって本当に感謝です!!!
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