緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

多人種が共生している国

2014年01月05日 | 家族

次男が高校卒業した時、
シンガポールに一人旅をしたいと
出かけていきました。
高校の恩師がいるとはいえ、
国外にいらっしゃたようで、
少しお目にかかれた位・・

夫は、グーグルマップでまるで現地を歩いている位、
宿泊予定地などは隅々まで見たと言っていました。

ならば、一度位は皆で行ってみようと
この休みを使って、
訪問していました。






シンガポールについては、
アジアの先進国位しか知識がなかったのですが、
多民族ならぬ多人種からなる国なのだそうです。

華人、マレー人、インド人とその他の人種からなり、
例えば、インド人とは、タミル、ベンガルなどのインドや
パキスタン、バングラデシュ、スリランカの人々をさすようです。

民族ではなく、人種という分け方に
目から鱗でした。



歴史的には、華人とマレー人の対立などがあったようですが、
そうしたぶつかり合いを乗り越えて、
共存する社会が形成されていった経緯には、
現在の様々な国家間、
人種間の軋轢を
少なくないこととして見ているものとしては、
本当に驚きでした。


こんな国もあったんだ・・・


言葉は、英語、中国語(マンダリンと言った方がよいのでしょうか、広東語?)、
マレー語、タミル語などで、どれか一つに統一しようとしなかったところなどが、
この国が共存国家としてバランスを保てている所以なのかもしれません。

地下鉄にも、英語、中国語など複数の併記がされています。
お札には、4か国語でシンガポールと書かれています。

この国の方は、英語と自分の民族の言葉など
2か国語、3か国語しゃべれる人も少なくないようでした。



(アラブストリート)


国の法律は大変厳しく、
歩き食べなども罰せられますし、
オピオイドに関連しては、
ポピーシードまで規制されているのは、
世界の中でシンガポールくらいではないかと思います。

ちなみに、ポピーシードって、
ケシのみですが、
オピオイドは含有せず、
日本では、よくあんぱんの上に
パラパラと乗せられています。

道にゴミもほとんどありません。




これほど、他の人を受け入れて、
自分を維持できる国ですから、
ビジネス成長が著しいことも納得できました。

ビジネスハブといってもよいのだろうと思います。



本当に沢山のビルが立ち並び、
アクティビティ高い様子に
東京を超えているなあと思いました。

シンガポールの国際空港は、
世界1位を4回受賞している
チャンギ空港で、
ラウンジは24時間、
お土産物のお店は夜中24時まで営業していました。




ちょっと残念なことも・・

30年位前、サマセットモームが執筆していた
ラッフルズホテルに憧れていたのですが、
そうした伝統的な建築物は、
ニョキニョキと立ちそびえるビルの合間に
そっとありました。

数年前にできたらしい
マリーナ・ベイ・サンズは
ホテルの上に、船が乗ったような形をしていて、
船はプールになっています。

カジノが併設され、
まるで、マカオか・・
と思いました。



 右がマリナ―ベイ、左下にはマーライオン。
 大晦日のイルミネーションです。
 ベイには、沢山の風船が浮いていて、
 そこにライトがあたり、湾が色々な光に
 輝いていました。
 電気代がどれほどかかるのだろう・・って思いましたが、
 こうやって、観光客を楽しませようとする心が、
 ビジネスの上手さなのだろうとも感じました。


宿泊してたホテルは、昔、郵便局などに使われたこともある
建物でした。



マーライオンのすぐそばでした。

シンガポール川沿いには
沢山のレストランが続きます。



クラーク キーというエリアです。
この向かいのセントラルビルには、
日本のラーメン店なども入っていたり、
クラークキーのはずれには、
紀伊国屋などもあるようでした。

オーチャードという繁華街には、
伊勢丹などもあり、
日本企業も頑張っています。





安倍さんの靖国参拝は、
TVニュースでは、
大きく報道されていました。

といっても、CNNでしたので、
シンガポールというより
アメリカでの報道と言った方が
よいかもしれません。
しかも、靖国参拝→中国・韓国で反発
→だから沖縄に基地が必要
という構成だったことに、
かなり疑問を感じました。




子供たちの案内に、
英語ができるっていいなあと羨ましく感じつつ、

なによりも、
多人種が、争いも起こさず、
共生しているシンガポールに、
グローバル世界のヒントがあるように感じた
休暇でした。





新たな年となりました。
本年も、どうぞ、宜しくお願いいたします。

また、一年がんばれそうです。


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2 コメント

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譲りあって、平和な日々を (mieko)
2014-01-08 11:04:49
本当に、政治家は自国の意見を強調するだけではなく、相手側の立場に立って考え行動してほしいです。病気の方々を、必死で治療されている医療関係の方々がいます。戦争だからといって、人の命が軽くなることはないのですから。
返信する
miekoさん (aruga)
2014-01-13 23:28:28
自他の共生は、一筋縄にはいかない難しさがありますね。日本の「お互い様」という言葉、好きです。
コメント、ありがとうございました。
返信する

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