緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

早い時期からの緩和ケアは、予防なのです。

2013年06月30日 | 医療

早期からの緩和ケア
診断時からの緩和ケア

そうはいっても、どういうタイミングで外来などにかかればよいのでしょうか?
診断時からといっても、痛みなどもありませんし・・
病院って、症状があって、行くものだと思っていたものが、
何もなくて、受診するって・・

そうですよね。
病院って、何かあって受診するものですから、
何もなくて、外来に行くのは
ちょっと、しっくり来ないのが普通だろうと思います。

では、緩和ケアって、どうして診断時から?


それは、予防なのです。

困ったことが起こらない様に、
体の痛みなどの変調がでたときに早く手当をするためでもあり、
心が悲鳴をあげないように、
生活に何か支障がでたときに早く対処できるように。
予防なのです。

何かがあってから、探したり、
困惑したりとなると、
エネルギーを沢山つかってしまいますから。



私の外来には、年単位で通っていらっしゃる方もいらっしゃいます。
大半の方は、いざというときの対処方法ができ
窓口などにお顔が繋がっていますから、
数回くらいで、いったん終了となります。

中には、根治から数年から10年位たってから
外来にいらっしゃることもあります。

へえ・・そんな緩和ケアの外来もあるんですか・・って言われます。


外来の名称も、変更しました。
症状緩和・がん患者支援外来という長い名前です・・


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6 コメント

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わぁ!お疲れ様です!! (KAYAU)
2013-07-01 01:56:05
科の名称変更は、日本の病院ではまだ無いのでは?
記事を拝見して「さ~すが先生!!」と拍手しました。

医学・医療の進歩と共に、名称が変わってもいいと思います!
何といっても、患者には「わかりやすい」からです。
やはり名称を見て、いろいろ考えます。
「わかりやすい」って、安心です。
患者に向かって、お医者様やスタッフの方々が「お困りの時はどうぞ」と、おっしゃって下さっている感じがして、ホッとします。

先生、ありがとうございます。
いろいろな病院が真似をして下さるといいなぁ…。
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大切ですね (jun)
2013-07-01 10:43:26
当院も、主治医の先生から勧められて来られる方、どこもいたくないけど気になって自主的に来られる方、さまざまです。どんなところか聞くだけにこられた方でも、なるほどと安心されて帰っていかれます。相談部門含め、新しく部屋を開設するにあたって、名前をかなり話し合われたようですが、大切なことなんだなと実感しました。
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Unknown (りょう)
2013-07-02 22:06:42
とてもわかりやすい名前で良いと思いました。父が緩和ケアを利用するまでは緩和ケア=末期のイメージがありましたから。
家族をもサポートして頂きとてもありがたかったです。
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KAYAUさん (aruga)
2013-07-02 22:19:16
名称は、沢山の病院が工夫しているようです。

転ばぬ先の杖になりたいのですが、この間も、
「いや~先生、所詮、転んでみないと杖の大切さってわかんないよ」って言われ、爆笑しました。

そりゃそうだ・・と。
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junさん (aruga)
2013-07-02 22:21:20
先生のところも色々な方がいらっしゃるのですね。よいことだなあって感じます。
名前って思った以上に大切だなあって感じました。
メッセージありがとうございました。
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りょうさん (aruga)
2013-07-02 22:25:28
わかりやすいとお伝えくださり、本当にありがとうございます。
ご家族の立場で、こうしてメッセージくださると、とても、勇気がでます。
感謝です!
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