緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

オピオイドローテーションの服薬指導(3)

2008年01月23日 | 医療
次々にとっかえひっかえすると
患者さん達は一本化しない治療方針に不安を感じられます。
でも、事前にモップの話をしながら
これから行おうとしていることの説明をすると
納得してくださいます。

また、医療者の方はご存知だと思いますが
3種類のオピオイドには換算比が挙げられています。
例えば、モルヒネ:オキシコドン=3:2
経口モルヒネ:貼付フェンタニル=100:1
などと本には書いてあります。

でも、これは、患者さんの個人差や
疼痛の種類によって
相当変化してきます。

つまり、モップも大きなモップを持っている方や
小さなモップを持っている方

ゴミの種類によって
吸着力が一時的によいモップや
すぐに埃を離してしまうようなモップになることがある
ということです。

これから、オピオイドローテーションを行おうという患者さんには
是非、このモップの話を応用してみてください。
どんどんモップを大きくし続ける(一剤の増量)だけではなく
モップを要所要所で取り替えながら
上手にオピオイドを使っていきましょうと伝えて頂けると
よいのではないかなあって思います。
(おわり)


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