熊本の地震、心配です。
東北の震災では、津波の被害が大きく、
流されたか否かといった、生か死でした。
熊本は、直下型で、倒壊による負傷者が多く、
救急医療物資が不足していくのではないかと思います。
熊本地域の方々は、
大きな地震が数日間続いていますので、
夜も安心して眠れないのではないかとも
思っています。
1週間ほど前から急性気管支炎状態で、
動けなくなってしまったのですが、
もう少し元気になったら、
献血に行こうと思っています。
一日も早く地震がおさまりますように。
被害が拡大しませんように。
2016年3月に製造販売承認を受けた
抗精神病薬アセナピンマレイン酸塩
(商品名シクレスト5mg、10mg)は
舌下錠なのだそうです。
適応は「統合失調症」で、
MARTAに属する薬剤。
2016年1月までに世界61カ国で承認されており、
臨床試験での副作用が66.2%
傾眠(12.9%)、口の感覚鈍麻(10.1%)、
アカシジア47例(8.4%)、錐体外路障害35例(6.3%)
体重増加35例(6.3%)、浮動 性めまい29例(5.2%)など
重大な副作用は悪性症候群、遅発性ジスキネジア、
肝機能障害、ショック、アナフィラキシー、
舌腫脹、咽頭浮腫、高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス
などが報告されているようです。
http://www.meiji-seika-pharma.co.jp/medical/product/sycrest/index.html
発売はまだ先のようです。
http://ameblo.jp/kyupin/entry-12145672348.html
オランザピンやクエチアピンも同じMARTAです。
今まで、
オピオイドの難治性嘔吐症に対し、
D2、H1両方の受容体遮断作用目的に
MARTAを選択することがありましたが、
経口薬のため、飲めない場合は、
結局は定型抗精神病薬のハロペリドールの点滴となり、
錐体外路症状、アカシジア、
飲み込みが悪くならないかなど
非定型に比較して、
副作用出現に注意が必要でした。
MARTAで 舌下錠はありがたいです。
しかも、思ったほど傾眠の頻度が高くないので、
セロクエルなどに比較すると、
日中にも投与しやすいかもしれない・・と
思いました。
一方で、不眠があって、
ベンゾジアゼピンはせん妄の引き金になりそうな時、
オランザピンやセロクエル、リスペリドンを
選択することがありますが、
代わりにはならないかもしれません。
もう一つ、非定型抗精神病薬では、
糖尿病では投与禁忌のものと、
投与可能なものに分かれますが、
副作用を見ると、これも、
糖尿病患者さんには投与できない薬剤
なのかもしれません。
舌下錠というと、
フェンタニルの速放性のものを想起し、
薬価は高くなるのかな・・
と思ってしまいます。
適応外投与のことですから、
記載は押えますが、、
がんの制吐剤ガイドラインには
同じMARTAのオランザピンは
出てきます。
患者さんにとって利益があるように
勉強はしておきたいと思います。
最新の画像[もっと見る]
- 一つより二つ、仲間がいると細胞も人も生き生きとする 3日前
- 一つより二つ、仲間がいると細胞も人も生き生きとする 3日前
- 医療者は知っていて欲しい上腸間膜動脈症候群 2週間前
- めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな 2週間前
- つらさのマウント:応酬が始まったら・・ 3週間前
- 半夏瀉心湯のこと:明日の外来に活かせそう! 1ヶ月前
- 頑張っているのに誰も褒めてくれない・・と呟いた患者さんへ 1ヶ月前
- タバコが止められない患者さんのこと 2ヶ月前
- 残暑だけど、感染症はどうなってる?:コロナ、手足口病、溶連菌、インフル・・多彩です 2ヶ月前
- 入院料の条件に盛り込まれた「人生の最終段階における適切な意思決定支援の推進」 2ヶ月前
大きな地震がずっと続いていて、その都度、死傷者の方の数が増えていくように感じています。
日常品や医療品の必要度が、被害地域から徐々に九州全体に上がり、影響が出てきているのではないかと思います。
どうか、皆様お疲れが最小限に留まりますように、早く揺れが落ち着きますように。
学会の事、お心に留めてくださり、ありがとうございます。がんばりを後押しくださり、感謝です!
患者さんやご家族のために、また、共に働くスタッフの支えになれるように、薬剤師さんにも声をかけて、これからも深く正確な知識を積み重ねていきたいです。
私は九州在住ですが、さほど揺れの影響がない地域に住んでいます。熊本と大分にいる親戚や友人は大変ななかでも頑張っていますので、出来る限りのことを協力したいと思っています。
先生も、お体どうぞお大事になさって下さい。
今年の緩和医療学会もですが、来年も楽しみにしています。
御指摘、ありがとうございました。