緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

裸身を公開した乳がんの歌人(3)心の嗚咽

2008年03月20日 | 医療
多分・・・
宮田美乃里特集の中の
ツルという詩から推測するに
医療者には、心の辛さは見せず
淡々と最期の時を刻まれたように
映ったのではないかと思います。 

治療はここまでよいと強い意思を示した方で
達観されているように人生をまっとうされる方がいらっしゃいます。 

一見そのような方に見えたのではないかと思うのですが
その背後には、この歌から読み取れる
慟哭とも嗚咽ともいえる魂の叫びがあったのでしょう。 

死を意識することは
どのように焦りがないように見られる方であっても
心も、魂も痛み、疼くのだとこの詩に教えられます。
(つづきます)
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