「患者さん辛そうなんですよ。
でも、どこまで介入すればよいかわからなくなって・・」
よく聞かれる質問です。
ここには、ピットフォールが存在します。
「どこまで介入するか」
この主語は、「私は」です。
どこまで介入するかではなく、
患者さんはどこまで介入することを望んでいるか・・
なのです。
主語は、「患者さん」であるべきなのです。
だから、どこまで介入すればよいかは、患者さん次第なのです。
では、具体的にどうするか・・・
患者さんが、どこまで心の中に入ってきてほしいと望まれているかを
知るための質問をするのです。
「お辛そうに見受けられますけれど・・いかがですか」
「そりゃ、辛いですよ」
「そうなんですね。やはり、お辛いのですね。
そのことについて、もう少し話して下さいませんか」
・・・・・・これは、英語を訳した質問。時々、本でこの聞き方を目にしますが、こう聞くと患者さん、お顔に“????”が付きます。
なので、
「そうなんですね。やはり、お辛いのですね。
どんな風にお辛いですか。
もし、差し支えなければお伺いしてもよろしいでしょうか。」
「話すともっと辛くなりますから、今日はごめんなさい」
と・・例えばですが、言われたなら、ここでストップです。
「家族のことを思うと・・」
と・・例えばですが、言われたなら、さらにお話ししたい、してもよいというサインです。
自分の中に、どうしたらよいのだろう・・という疑問が浮かんだら
患者さんはどうしてほしいと思っているのかという視点から
自分がどうするのかという視点になってしまっていないか
一度、自分の心を点検してみることです。
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すごく、嬉しいです。
トピックを読んで、誘発されて私も一文書いたので、トラックバックさせてもらいました。
頑張ります!
後押しがうれしいです。