昨日に続きます。
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在宅での注射薬を
安易に許可すると
安易に薬剤をじゃんじゃんと
投与するような医療者が現れることが
懸念されているのかもしれません。
実際、私は、在宅を勉強させてもらって
クリニック毎にスタンスがあまりに違うことに驚きました。
事務が前に立つクリニックで
ここまでして算定するのか
と驚くようなこともありました。
例えば、7年ほど前のことですが
一度上部内視鏡でびらんが見つかり
胃がんの疑いが否定できないから一度生検をすべき
と紹介状に書かれていた90代の男性に
胃がんと病名をつけ
在宅末期医療総合診療料を
算定し続けているケースに出会いました。
これを算定するには
おおむね予後2週間程度のがん患者さんに
看護師と医師含めて週4回以上訪問すれば
連日・・つまり、訪問していない日も
約15000円/日(院外処方交付なければ17000円/日)
算定することができます。
どんな診療内容であろうと
これだけの報酬が確保できるので
一時、在宅のスーパーマルメと言われていました。
ゴールデンウィーク中に
休みの日に院長が来て
血圧だけ測って5分か10分で帰っていったと
患者さんから聞きました。
これは、この週4回の訪問数の確保のために
訪問したものでした。
おおむね予後2週間を目安とする
この在宅末期医療総合診療料。
そのクリニックは延々算定しているようでした。
詳しくは知らされませんでしたので
私の理解不十分な可能性はあります。
ですから、ここは、どうぞ、差し引いて読んでください。
でも、これが在宅の極論的な実態として経験できたのは
私にとって、とてもよい勉強でした。
こんなことやってしまうようなクリニックでしたら
きっと、てんこ盛りの薬剤にしてしまうかもしれません。
明日に続きます。
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今日も、お付き合いくださりありがとう。明日も、来て下さいね。
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祖母に一生懸命説明しても大正生まれにはなかなか理解してもらえませんでした・・・
私の実家の薬局でも、私はお店に出てはいけないと子供の頃からしつけられていましたので、我が両親や、兄夫婦と、お客様(患者さん)のやりとりを、台所が聞いていたりしますが・・・。
また、お医者様の事も、漏れ伺えます。
今更、驚きませんが、本当に困ります。
そして、患者さんも極端な方が意外に多い。
薬をたくさん下さると良い先生だと考えてしまう方。
本当に必要な薬すら、「こんなにあの先生は、薬を出す!!」とご立腹の方。老若男女、本当に価値観は様々。
本当に必要な薬を患者さんの判断で、やめてしまったり・・・。フォローが大切。理解をしていただくのも大切。
といっても、これ、一般医。
緩和ケア医は沢山出しすぎるとよく怒られます。
鎮痛薬に、NSAIDs、オピオイド、鎮痛補助薬、便秘に嘔気の副作用対策薬ets・・
でも、逆ですよね。
一般医は出せば出すほど儲かるけれど(患者さんは支払いが多くなる)、緩和ケア病棟だと定額制だから出せば出すほど赤字になる(患者さんは同じ医療費払っていても沢山もらえる)・・
でも、損得ではなく、必要なもの最小限にして、なぜ必要かをわかってもらうことが大切なのですよね。