黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

台湾旅行記 その5 龍山寺の仏教について

2008-03-19 23:30:51 | 仏教・神道・寺社一般
今日は台北市の龍山寺について書きますが、カテゴリーは神社仏閣で。

台湾滞在4日のうち結局3回、この龍山寺を訪れました。
他にも数多くの寺院があったみたいですが、交通の便がいいのと
ご本尊が観音菩薩であることと、雰囲気が浅草寺に似ていたために
お気に入りになりました。

ご本尊が観音菩薩ということで朝夕の勤行は日本と同じく
「妙法蓮華経観世音菩薩普門品」(観音経)が読誦されていました。
経本は日本・台湾ともに鳩摩羅什による漢訳なので文字は全く同じですが
発音とリズムが全く違います。

日本ではお経の冒頭から最後まで木魚の拍子にあわせて一定のリズムで
読みますが、台湾はまず冒頭から偈の前までは木魚の拍子にあわせて読み
偈からは太鼓・鐘などの伴奏により歌としてメロディーを歌います。
中国らしいなんとも悠々とした美しい旋律です。
これは日本でのご詠歌によく似ています。
もともと偈は詩歌なので、本来はこういうものなのでしょう。
境内には100人以上はいて合唱のように観音経を唱えます。
ちょっとウットリします。

境内の一角に書籍やお経本が置いてあるコーナーがあって
自由に持ち帰ることができました。そのお経本をみると
「観音経」の他に「阿弥陀経」「薬師経」「地蔵本願経」「般若心経」
などがあってほとんど日本と同じみたいです。
あと陀羅尼や真言を多く唱えるみたいですね。
でも四天王や明王などは見かけませんでした。

台湾のお線香は30センチ以上もある長いもので、これを数本持って
額につけて三拝して香灰に投げ突き刺します。花火みたいなお線香です。

あと境内には数珠を繰る人、五体投地を繰り返し行う人など
いろんな形で信仰に浸っていました。

龍山寺で買った千手千眼観世音菩薩のタスペトリー(300元=約1200円)



観音経の経本(無料)と長いお線香(10元=約40円)