黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

清水寺へまたまた参詣しました

2009-05-31 18:16:38 | 西国三十三所巡礼
昨日、3週間ぶりに再び清水寺へ参詣しました。
ご本尊が拝観できるのも残り2日となり、次回はおそらく24年後
ということで、今一度しっかりとそのお姿をしっかりと目に
焼き付けて心に留めておこうということで。
ご本尊の写真とかは一切ないんです。

同じく秘仏である毘沙門天と勝軍地蔵もしっかりと拝観しました。
これでもう充分です。次は24年後に!!

ところで豚インフルエンザの影響で修学旅行の団体は僕が行った時刻には
いませんでしたね。この時期の清水寺は朝早くから修学旅行生で
いっぱいになりますが。まあ時期をずらす学校が多いみたいです。

さて清水寺を出て、次に向かうは大原の三千院へ。




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若狭 明通寺 庭園

2009-05-28 20:32:01 | 若狭・丹後の寺社
明通寺の境内には整えられたすばらしい庭園もあります。





この枯山水の庭園から望む若狭の山の景色は絶景です。


なおこの庭園に面して客殿があり、重文の不動明王が祀られています。平安後期(藤原時代)の作で
その不動明王像は元々は他の寺の仏像であったものを、そのお寺が廃絶してしまって
不動明王像が明通寺に遷座したということです。

以上、3回にわたって若狭明通寺について紹介しましたが、若狭小浜にはこの他にも
重要文化財を有する古刹寺院がゴロゴロあります。正直びっくりしています。
灯台下暗しでしたね。家から車で1時間で行ける範囲ですから。これからこのブログで
若狭の寺院の記事が多くなることは間違いないでしょう。

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若狭 明通寺 国宝 三重塔

2009-05-27 18:55:00 | 若狭・丹後の寺社
明通寺の石段をのぼりきると目に入ってくるのが本堂と真正面にそびえ立つ
三重塔(国宝)です。建てられたのはこれも鎌倉中期の文永7年(1270)です。






総高22.12mの塔の礎石は自然石。


初重の組物(くみもの)はこんな具合。初重内部には釈迦三尊と阿弥陀三尊が安置されて
四天柱と四方壁には十二天像壁画が施されているそうです。普段は非公開。


本堂といい三重塔といいすばらしいですな。杉木立の中にあって山寺の風情は最強です。
本堂の前にベンチがあって、いつまでもいたい雰囲気でした。

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若狭 明通寺 国宝 本堂

2009-05-25 20:22:17 | 若狭・丹後の寺社
小浜市に数多くある文化財を有する寺は市街地ではなくて、山里にあります。
今回訪れた明通寺も国道から離れて3kmほど入ったところにありました。
川に架かる橋を渡って長い石段を昇り切ったところに山門(仁王門)があります。
まずその重厚さに圧倒されます。

三間二層の仁王門は江戸中期の明和9年(1772)の建築。仁王像は鎌倉中期の
文永元年(1246)の作。




受付で拝観料(400円)を支払い、再び石段を登ると本堂が見えます。


明通寺 真言宗御室派。寺伝によると平安初期の大同元年(808)平城天皇の御願寺
として坂上田村麻呂が創建。最盛期には僧坊二十五を有する大寺院であったが火災で
創建当初のものはすべて消失する。その後、鎌倉中期に堂塔が再建されて現在に至る。

明通寺本堂(国宝) 鎌倉中期の正嘉2年(1258)再建。屋根は桧皮葺である。




正面はすべて蔀戸(しとみど)です。


本堂のご本尊は薬師如来。脇侍に降三世明王と深沙大将ではいずれも平安後期の美術史区分では
藤原時代の作とされていますが、薬師如来は像形からして恐らく平安末期から鎌倉初期
あたりの作ではないかということです。いずれも重要文化財です。
また薬師如来の眷属である十二神将像(鎌倉時代)もしっかりと周りをかためています。

以前は薬師如来は厨子の扉が閉められて秘仏となっていたそうですが、現在では内陣に
まで入って間近で拝観できます。またお坊さんによる説明も聞くことができます。
特に飾り気のない、どちらかといえば質素な佇まいの堂内ですが、それゆえに落ち着いた
雰囲気を醸し出して、外陣の畳敷きに座ってゆっくりと拝観できます。

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御食国(みけつくに)若狭 小浜

2009-05-24 11:35:44 | 若狭・丹後の寺社
昨日、西国第三十番の竹生島に参詣しましたが、今津港へは舞鶴から国道27号線を
通って福井県の高浜町・小浜市に入り小浜市から北琵琶湖に抜ける国道303号線で
今津に至るコースです。西国第二十九番の松尾寺から第三十番の竹生島への最適コース
となりますが、通過点である福井県小浜市、旧国名では若狭国ですが、この小浜市は
人口3万人ほどの小都市ながら市内に約130を超える寺院があり、その中には
平安時代創建の寺院もあり国宝建造物2件、重文建造物5件、重文仏画・仏像22件
を有する仏教文化財の宝庫ともいうべき地域です。それゆえに「海のある奈良」とも
言われます。

なぜこの地域にこれほどの仏教文化が栄えたのかということですが、通説としては
大陸との貿易港であったので、大陸文化がこの地域を経由して京都・奈良へと
入って行ったことと、古代には「御食国(みけつくに)」と言われる朝廷への食物の
献上(主に海産物)を行っていた国であったため中央との繋がりが強かった地域で
あったということによるそうです。
昨日北琵琶湖へ抜けた国道303号線も「鯖街道」と言われる京都へ至る街道です。

現在ではオバマ大統領人気にあやかっていろんなことをしている市として
注目されたり、NHK朝ドラの舞台となったりと、しばしば全国にその名が知られる
ようになっていますね。
僕の自宅からは車で約1時間ほどで行ける小浜市なので、これからはこの地域の寺院巡りも
やっていきたいと思っています。手始めに昨日は竹生島の帰りに明通寺へ行きました。
その記事はまた明日に。

小浜市周辺地図。京都へ至る道はかつて海産物が運ばれた街道。


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