黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

那智小旅行記その3~青岸渡寺 宿坊尊勝院~

2008-04-30 20:31:35 | 西国三十三所巡礼
今回初めて宿坊に泊まりました・・・と書こうとしましたが
よく思い出してみれば、大学のサークル合宿で高野山の宿坊に
泊まったことがあるので実は2回目でした。

青岸渡寺の宿坊である「尊勝院」はその昔は上皇や貴族たちの
熊野詣のおりの宿泊所となった由緒深い名跡を受け継ぐ宿坊です。

立派な門構えと整った庭園


青岸渡寺直営の宿坊ですが、民間の方が切り盛りしておられる民宿のような宿坊です。
部屋は6部屋ほどあって、団体用の別館大広間もありました。
この日の僕以外の宿泊は子連れの家族1組、若夫婦1組、男性1人と団体でした。
通された部屋は6畳間で庭が見える部屋です。


他の部屋との仕切りは壁1枚で扉や引戸にカギはなし。
しゃべれば大きな声なら宿じゅうに聞こえる感じですw

風呂・トイレ・洗面所は男女区別なしの共同です。風呂は宿の人が順番を
決めてくださって、食事の前に入りました。そして午後6時にみんな揃って
2階で夕食です。これがなかなか美味しくって、希望者には日本酒やビールも出ます。
僕は人見知りするのでこちらからしゃべりかけることなく、他の人もしゃべり
かけてくることなく黙々と食べていましたがw

食事の後は門限もないので出入り自由。誰もいない境内を散歩しましたけど
暗くなったので部屋に戻り、特にすることもなくて疲れもあったので
午後9時には布団に入りました。

そしてまだ外は暗い午前4時半に起床。
青岸渡寺本堂で午前5時から朝の勤行があって、宿泊者は内陣に入って
参加できます。参加は自由ですがほとんどの宿泊者は参加するそうです。
4時45分に本堂に行くとすでに開扉されていて袈裟をつけたお坊さんに
出迎えられます。そして各自にお経本が配られます。

午前5時にご住職が入堂。外の梵鐘が撞かれて堂内では声明と読経が始まります。
読経は観音経を最初から。30分ほどでお勤めが終ったあとは、ご住職から親しく
お話があり、お供えもののお菓子などをみんなで分け合って各自部屋に戻ります。
この頃には空も明るくなったのでカメラとビデオカメラを手にして
那智の大滝や境内を駆け巡りました。

気がつけば7時過ぎ。急いで宿に戻ります。朝食は午前7時半からやはり2階でみんな一緒です。
歩き回って空腹も度がすぎていたのでご飯は3杯おかわりしました。大変おいしく頂きました。
他の宿泊者は朝食後に早々と宿を後にしていましたけど僕は朝食後も本堂に入ったりしたので、
結局9時ごろに宿を出ました。

尊勝院の全貌。奥に三重塔と那智大滝が見えます。

那智小旅行記その2~那智大滝~

2008-04-29 17:28:46 | 西国三十三所巡礼
那智を訪れるのは今回で2回目なんですけど前回はインフルエンザの
病み上がりでしかも団体バスツアーだったのでしんどい+短時間で
充分に那智の自然を味わうことが出来なかったんですが、今回は
泊まりということもあり那智をけっこう堪能しました。
そのうちのひとつが今日紹介する「那智大滝」です。

那智大滝は落差133m、滝幅13m、滝壺水深10mの巨大な滝です。
距離にして約1kmの青岸渡寺からはその全貌はもちろんのこと
その滝音も充分に聞くことができます。

神話が始まる以前の太古より原住民から自然神として崇敬をうけて
いたと思われ、やがてその信仰は熊野那智大社を創建させ
現在でも「飛滝神社」が大滝をご神体として祭祀しています。



最大13mの滝幅は間近でみると迫力あり。神々しく清清しい滝音は絶えることが
ありません。滝壺もでかい!





今回は早朝6時過ぎに行ったので人もぜんぜんいなくて、ビデオカメラで
滝と滝の音を撮影。たっぷりと堪能しました。(朝も9時をまわると観光客でいっぱいになる)

太古からの大滝をじっと見ていても見飽きることがないですね。
現世のわずらわしいこともこの大滝の前ではちっちゃな事です。
最後に青岸渡寺からの眺め。塔にのぼると全景が見えますよ。




那智小旅行記その1~熊野古道を歩く~

2008-04-28 23:45:12 | 西国三十三所巡礼
1泊2日なので旅行というほどではないですが
小旅行記を書きたいと思います。
今日は「熊野古道を歩く」

熊野古道とは平安後期から上皇や貴族たちが熊野三山詣に
使った紀伊地方の古道で世界遺産に指定されています。
現在は生活道路としてアスファルトの道路に化している
古道(もはや古道とは言わない)もありますが、今回僕が歩いたのは
最も古道の面影を留めていると言われる「中辺路」(なかへち)の
JR那智駅から熊野那智大社への古道、約7.4kmです。

電車に約7時間半乗ったあとに着いたJR那智駅に降り立つと
同時に古道へ入ります。とは言っても最初は県道から・・・。
しかし突然にこんな細い道へと導かれ・・・



やがて杉林(曼荼羅の道)へと入ります。天は杉の木が覆って、光は木漏れ日のみ。



しまいにはけもの道みたいになってしまいましたw これぞ古道の中の古道?
雨の後に入ると滑り落ちるかも?



やがていわゆる観光名所ともなっている「大門坂」へと入ります。
ここからはいにしえからの石段が続きますが、その入り口は
「夫婦杉」と言われる樹齢800年の対の杉が門番のようにたっています。



熊野那智大社を目指してこの道を上皇行幸の行列が続いていたのですね。
そう思うとなんとも感慨深い。



JR那智駅を出て約2時間で熊野那智大社へ到着しました。
ちょっと急いだかな。
GW中でしたけど人は少なかったですね。
っていうか大門坂に入るまでのけもの道の杉林は僕ひとりだったし・・・。
最後の石段がダメ押しで到着してから脚がガクガクいうておりましたw

こういうこともあるんですね・・・

2008-04-26 17:18:23 | Weblog
先日、ある商品が欲しくていろいろネットで探した結果
やっと1店だけ販売しているのを見つけてオンラインで
買いました。送料600円。

そしてそのお店の情報を何気に見ていてビックリ!
そのお店、うちの近所なんだもんw
それですぐにメール。
「さっきネットで○○買った△△ですけど、お店が近所なんで
 宅配便で送るのをやめて、直接お店に伺っていいですか?」って。

「どうぞ、お越しください」
という返事だったので、今日行ってきました。自転車で。
お店が近所でびっくりしたことなどで話が盛り上がって
けっこう楽しかったです。