黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

新たな納経帳

2008-05-21 18:53:28 | 仏教・神道・寺社一般
寺院巡りの楽しみのひとつに「ご朱印」集めがあります。
ご朱印とは納経印とかご宝印ともいいますが
お寺に納経(読経するとか写経を納めるとか)した証に
頂く印です。
現在では納経しなくても300円支払えばご朱印帳に
墨書きの文字(ご本尊名など)が書かれてご朱印が押されます。
それゆえに参拝の記念という意味合いの人が多いみたいです。

僕も5年ほど前から寺院参拝の折にはご朱印を頂くことに
していますのでご朱印帳も多くなりました。
通常のものが2冊目、西国が2冊目、聖徳太子霊場1冊、法華系お題目用1冊
そしてこのたび、新たに1冊追加。
上記の通りお寺のテーマごとにご朱印帳も分けているのですが
今回追加したのは「門跡寺院専用ご朱印帳」です。



門跡寺院とは中世以降において皇族・貴族の子弟が代々の住職となった
格式高い寺院で、その出自に応じて以下のように分類されます。
宮門跡・・・天皇の直宮や宮家出身。親王宣下があるので法親王とか入道親王など。
摂家門跡・・・藤原五摂家(近衛・九条・一条・二条・鷹司)出身。
清華門跡・・・清華九家の出身。
公方門跡・・・室町将軍家の出身。
准門跡・・・浄土真宗で親鸞の直系子孫。

明治に入りこの制度は事実上廃止されましたが、門跡の称号は現代まで
続いています。今ではその住職(門跡)も大半は皇族・貴族の子孫では
ありませんが、青蓮院とか中宮寺など数ヶ寺は旧華族が門跡のところもあります。

旧宮門跡は今でも菊の御紋章が寺紋となっているとことが多いです。
下のご朱印は仁和寺門跡と中宮寺門跡のもの。菊のご紋印が押される。