「政治は、理屈ばかりでいくものではない。実地について、人情や世態をよくよく観察し、その事情に精通しなければだめだ。へたな政論を聞くよりも、無学文盲の徒を相手に話す方が大いにましだ。文盲の徒の話は、純粋無垢で、しかもその中に一大道理がこもっているよ」(勝海舟「氷川清話」より)
どうも永田町の議論は、今の人情や世態から離れているような気がしてなりません。国会議員は選挙で選ばれるので多くの選挙民の声を聞いているように見えますが票ばかりが気になっているようで、一人ひとりの小さな声は聞けていないような気がします。なかなか多様性のなる一人ひとりは多数決という民主主義の道理からすれば目がいかないのかもしれませんが、小さな一人一人を受け入れることが生きやすい幸せな社会を創りあげることができるのではないでしょうか。