「今の政治家の多忙は位地の争いに酔うものの多きためには、また酔うて事実問題は政治の事にあらざるの大誤解を致し、国の事実に頓着なく、いたづらの枝葉論と無駄の架空に流るる夢想論に九十日を費やして、当年もまた着々根本に端を開かざるは何ぞ。予算の大問題すらもまた漸く修正。・・・憲法に向かって根本に入る能わず、しかも下情国民間の喜憂に入らず、二つながら事実の根本に及ばざればこれ中ぶらなり。上にも付かず下にもつかず、中ぶらぶらぶらなり。立法院の文字はいかなる文字か。立法とは上下の根元、天地に通じて法を立つるの意なり。中ぶら中ぶらとしては立法とは云われず候。」(田中正造)
田中正造が100年前の国会の状況を述べたものですが、今の国会と似ていると感じるのは私だけでしょうか?