今、北区王子の飛鳥山公園内にある渋沢史料館では、幕末にフランスのパリで万国博覧会が行われたとき幕府の随行員として欧州に行った渋沢栄一の体験を絵にした企画展をやっています。渋沢栄一の欧州体験は、明治に入って民間人として銀行をはじめとして多くの企業を起こし教育、医療や国際貢献に至る社会事業を起こした基礎になっています。渋沢栄一は1840年生まれで同じ年に長州の久坂玄瑞、1年上に高杉晋作、1年下には伊藤博文と、いわゆる幕末の志士が多くいる年代で、当然、渋沢栄一も尊王攘夷運動の影響を受けています。その後、将軍になる徳川慶喜の一橋家に雇われ、将軍の名代として慶喜の弟の昭武がパリ万博に行くことになり、その随行員として行きます。人の一生は、その時代の影響を受けながらも、人との出会い、出来事の出会いによって、その後の人生を大きく変えることになることがありますが、渋沢栄一にとって、この欧州体験は、正にその時だったのでしょう。
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