新刊本で姜尚中氏が「維新の影ー近代日本150年、思索の旅」を書店に並んでいたので買って読み始めています。軍艦島、三池炭鉱、水俣、福島第二原発など現地に赴き影の部分の明治維新からの影の部分を書いています。この本を読み始めたとき、前に読んだ塩見鮮一郎氏の「貧民の帝都」を思い出しました。明治期のスラム街、乞食、孤児、売春婦など維新の影の部分を描いています。文明開化の影の部分で起こったことは、まさに私たちが今、住んでいる東京で起きていたことであり、また、現代も存在し続けていることでもあります。維新後の未曾有の貧民に対処した東京養育院は設立当初から資本主義の父と呼ばれた実業家渋沢栄一が関わっていました。明治維新150年にあたる今年、影の部分を振り返ることも大切だと思います。人間の歴史は弱い立場の人から切り捨てられていきます。その人間の行動を振り返り、その対処を学びながら、今をどう行動すればよいのか考えていかなければなりません。
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