笑顔の江川

薬害エイズを考える山の手の会のご案内
薬害被害者、がん患者の支援活動
尊敬する勝海舟や田中正造のコメント

渋沢栄一「論語と算盤」読書会ー変わるものと変わらないもの

2018-02-21 22:05:32 | 日記
今日は月一回渋沢史料館で行われている渋沢栄一「論語と算盤」読書会の日。今日の箇所は「理想と迷信」。ちょっとわかりにくい箇所でしたが、それだけに参加者同士で自由に話が多方面にとび面白かったです。現代は人工知能まで導入しようとしている時代で人間が機械に支配されようとしている時代で道徳がかき消されようとしている危惧さえありますが、このような時代に渋沢栄一だったらどうするだろうかと考えました。確かに時代の変化のスピードは現代と渋沢栄一の生きた時代は大きく違います。そこで渋沢栄一の生涯について考えてみました。渋沢栄一は1840年天保11年に生まれ1931年昭和6年に亡くなります。実に91年の生涯ー和暦で言うと天保→引化→嘉永→安政→万延→文久→元治→慶応→明治→大正→昭和です。その生涯は尊王攘夷運動で幕府を潰そうと思ったら一橋家に雇われその当主の慶喜が将軍となって幕臣となり幕府崩壊の時は幕府が派遣したパリ万博の随行員で欧州にいて帰国するといったんは静岡藩に在籍するも明治政府の役人となり実業界に入るため退職して銀行を設立、その後も500社の創業に関わり教育・医療・国際貢献の分野でも活躍します。自分一代でこれだけ変わり、しかし、若い頃から変わらないものがありました。それは論語です。スピード感は今と昔では大きく違いますが、目まぐるしく変わる人生の中で若い時から長年確乎たるものが論語でした。時代が目まぐるしく変わっても人間の真の部分が変わらなかったのです。渋沢栄一が目まぐるしく変わる現代に警鐘を鳴らしているかのようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする