グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

今、ハーバード式白熱教室が熱い(その2)

2010年10月21日 | 日記
マイケル・サンデル教授の白熱教室ブームに接し20年ほど前のことを思い出した。
当時私はIT企業の中間管理職だったが人事部からの要請で大学新卒者に対する採用面接をよく手伝っていた。
その時「当社を志望した理由は?」「学生時代に打ち込んだことは?」など定番の質問に対してては「立て板に水」だが一寸外れた質問をするとたちまち立ち往生する学生が多いことに驚いたものだった。
企業は何も丸暗記が得意な人材を求めているわけではない。
相手の質問に対し自分の意見を素早くまとめ分かりやすく伝えるコミュニケーション力を有した人材が欲しいのである。
そのためにこのサンデル教授が実践している双方向型指導法は極めて有効なツールではないだろうか。
もし多くの大学、高校が相も変わらず知識供与型教育に偏しているとすれば昨今の就職難の幾ばくかの責任は教育機関側にもあるといってよい。
皮相的な面接対策セミナーなどあまり役に立たない。
何もしないよりはマシだが。