外務省の局長を団長格とした拉致問題調査団が北朝鮮に降り立った。
結果の吉凶は今のところ予測不能だが新たな局面を迎えたことは間違いなかろう。
特に今回の訪朝には家族会が慎重な姿勢を見せているだけに政府としては「何が何でも・・・・」という気持ちだろう。
さて政府のスタンスだが筆者は北朝鮮側が拉致の非を認めている以上もっと強気で臨んでいいのではないかと考えている。
交渉相手に「人の道」などが通用しないのであれば交渉材料はムチとアメしかないが制裁解除については最後の最後までとっておくべきだ。
小泉首相の訪朝からもはや10数年、「家族会」の言を借りれば文字通り今回が「ラスト・チャンス」なのだが先日の宋大使の「調査は始まったばかり」発言にはあきれ返ってしまった。
今我が国の外交力が試されている。
世界各国も固唾をのんで見守っている。