グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

違法情報の氾濫に思う(その2)

2012年05月20日 | 日記
1週間ほど前このブログで「ネットの社会は国境がないのだからその取り締まりも国境があってはならない」と指摘したところだが例のネット掲示板薬物情報放置絡みで警視庁が先日ICPOを通じてシンガポール捜査当局に対し捜査共助を要請したとのことだ。
まさかこのブログの指摘が引き金になったわけではなかろうがこのような動きがもっと当たり前に、もっと自然に行われるようになればいいと思う。
話は若干逸れるが厚労省があの脱法ハーブについてその一部を麻薬に指定する旨の方針を固めた。
無論この動きに異存はないのだがこの点についても海外諸国とのすり合わせ、共同歩調が重要だ。
法制度のワンワールド化に向けた関係者の一層の尽力を期待したい。

「GDP実質4.1%増」に?

2012年05月19日 | 日記
17日付日経夕刊の1面見出し「GDP実質4.1%増ー個人消費堅調ー」には思わず異和感を抱いてしまった。
日頃の生活実感とあまりにもかけ離れていたからだ。
2012年1月~3月期のGDP速報値は実質で前期比1.0%増、年率換算で4.1%ということだが一番の要因は昨年末に復活したエコカー補助金制度のようだ。
いうまでもなくエコカー補助金は時限措置であり一過性のものだから今後コンスタントにGDPが伸長すると断定するのは早計かもしれない。
それでも政府は5月の月例報告で景気判断を引き上げるという。
ウーン、なにやらこの速報値も消費増税実現を睨んだ政府のプロパガンダのようにも思えてきた。
GDP増が素直に感じられる日はいつの日のことか。

読者の皆さんへ
最近何件かコメントを頂戴していますがブログ内容と関連の乏しいもの、商業サイトへの誘導を意図したものなどについては管理者の独断で公開を見合わせていただいております。ご理解、ご協力の程よろしくお願いいたします。

一大天体ショーに思う

2012年05月18日 | 日記
いよいよ金環日食ディーが近づいてきた。
(筆者ぐらいの年齢なら)今後二度と観測できないとあればこれはもうトライするしかない・・・、ただただ天候を祈るばかりである。
どこの学校もおおわらわのようだ。
登校時間を繰り上げてみんなと一緒に観測する学校、逆に繰り下げて家族で楽しめるよう配慮する学校など準備は様々だが次代を担う子どもたちが自然科学に関心を持つことはいいことだ。
もっともこの日を特別休校に決めた某私立校はちょっと行き過ぎでは?(笑)
一つ気になるのは直前になって消費者庁や文科省が日食観測メガネについて警鐘を鳴らし始めたことだ。
今頃「一部の観測メガネに不良品があるかも・・・」といわれても買ってしまった消費者はどうしたらいいのか。
製造業者だって仕込んだアトでいわれてももう取り返しがつかない、粗悪品で一儲けしようなどという意図があれば別だが。
できれば商品が店頭に並ぶ前に警告して欲しかった、もし過去にそんな事例があったというのであれば。

バラの季節に思う

2012年05月17日 | 日記
バラの季節になった。
あの真紅、大輪の花はまさに芳香と棘を従えた花の王様といっていいだろう。
バラといえばいつも思い出すのが「バラが咲いた」という楽曲とそれを作った浜口庫之助氏だ。
当時は高度成長の真っ只中で何かと騒がしい時期だったがこの曲にはどこかホッとする安らぎを得たのものだ。
それにしても浜口庫之助氏は才人音楽家だと思う。
氏は作詞、作曲の両方を手がける(「バラが咲いた」もそうだ)だけでなく作風もフォークあり、青春歌謡あり、演歌あり、童謡ありで実に多彩だ。
挙句はCMソングまでカバーするオールラウンドぶりである。
今、氏が存命であればどんな作品を世に出しているのだろうと思うことがある。
もしかしたら海外で大ブレークし日本文化の発信源になっているのではないかもしれない・・・。

今日の1枚:ヴェルニー公園(JR横須賀駅前)のバラ

ああ諸行無常

2012年05月16日 | 日記
先日ふらりと横浜駅周辺を散歩していたときふと「YCAT」と壁にペイントされた建物が目についた。
そう、ここは以前「横浜シティエアターミナル」として使われていた建物なのだ。
「YCAT」は今は横浜駅至近のビル内で営業中だが事業開始当初は駅から数百メートル離れたこの場所で営業していたのだった。
CATといえば成田空港や羽田空港への有力アクセスポイントで往時は「ここでフライトのチェックインが可能!」など時代の最先端スポットだった記憶がある。
それが平成8年のターミナル機能移転後も旧YCAT建屋はそのまま残されていたのだ。
それにしても時の経過は残酷である。
建物の鉄骨は赤錆び路面のアスファルトは雑草が我が物顔だ。
超高層住宅に囲まれたこの場所だけが時間を忘れたような妙なコントラストを醸し出している。
過年の喧騒今いずこ、諸行無常を感じざるを得ない。

今日の一枚
初代YCATの今

脱法ドラッグ販売業者急増に思う

2012年05月15日 | 日記
法律に定める麻薬ではないもののそれに似た幻覚症状を催す脱法ドラッグを取り扱う販売事業者が急増しているとのことだ。
インターネットだけではなく実店舗も数多くあるのだが先日ある店主がメディアのインタビューに応えて「この先1年継続できるとは思っていない。販売の是非については行政が決めることだ。」と特段悪びれることなく話していた。
これに対し厚生労働省は「今後も必要に応じ実態調査し適正な監視指導や規制策につなげたい」としているが直ぐにでも腰を上げるべきではなかろうか。
販売業者の方が既に覚悟しているというのに行政は何を遠慮することがあるのか。
法改正だってまさか国会で紛糾するなんてことはないだろう。
とかく役所のノンビリ振りが気になって仕方がない。
行政全般にもっとスピードが必要だ。

家電小売大手の資本業務提携に思う

2012年05月14日 | 日記
さる11日、家電小売業界大手であるビッグカメラとコジマの資本業務提携発表があった。
「規模の利益」という経営の鉄則がまだまだ生きていることを再認識させられたのだが何と言おうと家電メーカー(パナソニック、シャープ、ソニー等)の絶不調が背景にあることと無縁ではないだろう。
さらに国内需要は人口漸減傾向、とりわけ若年層の人口急減は必至だから小売業界の事業環境は(よほどのヒット商品が続かない限り)より厳しいものになっていくに違いない。
筆者はよく家電業界を自動車業界と比較して概観することがあるのだが海外市場戦略に差があるのではないかと考えている。
自動車業界は(商品の普遍性に差があるとはいえ)以前から先進国、途上国に販路を構築している。
家電業界はどうなのだろう。
販売チャネルは現地資本との兼ね合いがあるかもしれないがコンビニなどは国内より海外店舗数が上回る勢いだ。
家電だってメーカーと流通業が力を合わせれば海外に大きな商機を求めることが可能ではないかと思う。

福山のホテル火災惨事に思う

2012年05月13日 | 日記
今朝福山市のホテルで火災が発生、7名が死亡する事故があった。
出火時は午前7時、客室は全て3階以下、宿泊客は13人だったとのことだがそれにしては被害が大きかった。
いったい何があったのだろうか。
1つ気になるのは当ホテルが「格安」を売りにしていたことだ。
出火時ホテル従業員は75歳の女性1人だったということはいわばその必然だったかもしれない。
思わず連想したのが先日関越自動車道で側壁に衝突しやはり7人の乗客の生命を奪ったあの高速バス事故だ。
あのケースもやはり「格安」を売りにしていた。
現下のデフレ経済が、あるいは庶民の切ない節約志向が大切な人命を奪っているとしたら本当に不幸なことだ。
この際一罰百戒は止むを得まい。

今日の引用記事
福山のホテル火災、死者7人に…重体の男性死亡(読売新聞) - goo ニュース

消費税法案の審議入りに思う

2012年05月12日 | 日記
首相が「政治生命を賭ける」と言う消費税増税法案が衆院で審議入りした。
党議拘束などを持ち出し強気の姿勢を崩さない首相だが実際のところいかほどの勝算があるのだろうか。
株価や為替レートをはじめマクロ指標は昨今必ずしも底堅いものとはいえない。
元代表の裁判結果も控訴があったとはいえ一審無罪であった。
問責決議閣僚の処遇についても手をつけていないが党内でも賛否両論ある。
客観情勢はむしろ悪化しているといっていいのではないか。
今でもガレキの山を見ながら途方にくれる被災者や正規職が見つからず自殺すら考えている若者が多くいることを決して忘れてはならないと思う。
つまり政治に一刻の停滞も許されないのである。
政治の成行きについて「やってみないと分からない」というのならそれはまずい。
首相には早め早めの判断を期待したい。

違法情報の氾濫に思う

2012年05月11日 | 日記
以前台北の空港だったかと思うが降機し入国手続きに向かう通路のゲートに「麻薬を取り扱うものは死刑に処する」との掲示があったことを今だに覚えている。
無論日本の空港でそんな文面を目にしたことはない。
つくづく日本社会は薬物に甘いと思ったものだ。
いまネットの世界では薬物から銃砲関連、犯罪請負などさまざまな違法情報が横行しているようだ。
さらに憂うべきことは警察庁や関連団体の削除要請が思ったほどに成果を挙げてないことだ。
ネットは人類に多くの便益と娯楽を提供したが違法情報だけはノーサンキューだ。
政府および関係者は違法情報の撲滅に全力を尽くして欲しい、罰則規定の整備を含め・・・。
サーバーが海外に逃避したことにより日本の法律適用が難しくなっているケースもあるようだがこれこそ国際協力が必要だ。
ネットは国境がないのだからその取り締まりも国境があってはならないのだ。
たとえサーバーが中国にあっても日本語によるサイトが収容されているのであれば日本の法律が適用されうるようにならないといけない。