グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

衆院予算委の質疑内容に思う

2012年11月13日 | 日記
今日始まった衆院予算委のテレビ中継を視聴していて与野党間の相変わらずの足の引っ張り合いにあきれ返ってしまった。
首相の「近いうちに」発言のなじりや文科相の失態追求はまだしも閣僚の事務所費問題やら黒い交際疑惑まで持ち出すに至っては自民党議員各氏は日本の現況をどう認識しているのか疑ってしまう。
懸案の赤字公債発行法案や一票の格差是正問題の詰めこそ急ぐべきだがもう成案のメドは立っているとでも言うのだろうか。
それにデフレ脱却や経済成長などについてはその兆しさえ見えないのだ。
そんな中であんな瑣末な質問を見せられたらそれこそ国費のムダと思わざるを得ない。
事務所費領収書のチェックが全くナンセンスとは言わないが今国民の多くはそれどころではない。
今日の予算委を視聴する限り明らかに(質問の内容を選んだ)自民党の失点だ。
所詮政党は党利党略のみ、議員諸氏は政争と自己保身しか考えられないのだろうか。
本当に空しい思いだ。

ストーカー容疑者に対する警察の不手際に思う

2012年11月12日 | 日記
逗子で密かに居住していたストーカー被害者が刺殺された事件は本当に不幸な出来事だった。
ストーカー被害者の保護については警察も細心の注意を払うべきだったが残念ながらあまりにも不用意だったため尊い人命を失うことになってしまった。
新聞報道によると被害者は事前に逗子警察署に居住地などを加害者に知らせないよう要望していたというが逮捕の際に結婚後の姓や住所の一部を読み上げていたと聞いて怒りすら覚える。
たしかにその方法がルールになっているのかもしれないがこれではこの種の犯罪の性質や被害者の心情を全く理解していないと断ぜざるを得ない。
ストーカー被害の悲劇は以前埼玉県の桶川で起きた事件で身に沁みたはずだがいつの間にか風化してしまっていたようだ。
情けない話だがこの際あらためて対応方法について法改正を含め見直しと再徹底をすべきだろう。
どうも警察機構は旧弊に捕らわれ過ぎ前例主義に陥っているように見える。
こんなことでは激変する社会のなかでとても職責は決して果たしていけないと思う。

民主党のTPP公約化方針に思う

2012年11月11日 | 日記
民主党が時期選挙戦に向けてTPP推進を公約とする動きが出ている。
言うまでもなくTPP参加は有利となる業種と不利になることが見込まれる業種が明確に分かれるためどちらを支持基盤とするかによって議員諸氏の賛否が分かれるのは自然の成行きだ。
ただ今だにTPP参加インパクトがよく見えない。
TPPに参加する・しないで製造業はいかほどの差があるのか?
参加することで不利益が発生するという農業や保険業界はいかほどの影響があるのか?
またどんな救済手段が講じられマイナス幅がどれほど改善されるのか?
もう少しTPP参加インパクトを研究あるいは公開しないと誰も冷静に判断できないのではないか。
今はまだ「群盲象をなでる」状態でとても国益を見極める段階ではないと思う。

シャープの迷走に思う

2012年11月10日 | 日記
液晶パネルのトップランナー・シャープの迷走がどうにも止まらない。
今年度の業績見通しについて純損益が4月の時点では△300億円だったものが8月には△2500億円、11月には△4500億円となりとうとう前期の△3760億円を上回ることになってしまった。
短期間のうちにこれだけ経営悪化が進むとあれば世間の信任を得ることは至難である。
株価の長期低落も当然だろう。
今月初めに開始した従業員の希望退職募集も早々に定員に達し受付期間終了を待たずに募集を打ち切ったとのことだが従業員も会社を見限っているということだろうか。
このところ多くのマスメディアに同社の経営憶測記事が流れその都度会社がホームページ上で打ち消す場面がままあった。
これが巷間噂されるような社長、社長経験者間の不協和音によるものだとしたら同社の迷走は今後も続くだろう。
自らを律するということはかくも難しいことなのだ。

新任文科相の大学新設不認可に思う(その4)

2012年11月09日 | 日記
一連の騒動も文科相の謝罪会見でひとまず終息した。
それにしても認可に転じただけならまだしも「いい宣伝になっただろう」発言は全く余計だった。
これで文科相の完全敗北がより鮮明になってしまった。
さらに文科相に振り回された内閣や文科省内部もとんだ巻添え災難を食らってしまった。
ただ両者ともホッと胸をなでおろしているような場合ではない。
内閣は赤字国債発行法案など緊急課題が山積しているし文科省だって大臣が突きつけた大学改革行政は待ったなしなのだ。
件の「暴走ご婦人」は省内でもっとコミュニケーションをとり正しい方向に向けた情報発信力を発揮して欲しいと思う。

新任文科相の大学新設不認可に思う(その3)

2012年11月08日 | 日記
大モメになっていた3大学の新設が一転認可されることになった。
文科相が自発的に方針撤回したものか、はたまた周囲からの何らかの働きかけに譲歩したものか経緯の詳細は知る由もないがただ結果として早期に収束したことはよかったと思う。
野党はまたぞろ大臣の辞任要求や首相の任命責任を追及する構えのようだが今はそんなことに時間を費やすべきではない。
さっさと特例公債法案や一票の格差是正に意を注いで欲しい。
さて大学の新設基準についていえば「社会ニーズとのマッチング」が最重要だがその客観化、定量化は結構難しいかもしれない。
それよりも助成金の弾力的運用が有効ではないかと思う。
就職率や退学率、企業等との連携度で助成金が毎年大きく増減する仕組みを検討してみたらどうだろう。
助成金がもし硬直的に運用されているとすればそれは単なるバラマキでしかないのだ。


新任文科相の大学新設不認可に思う(その2)

2012年11月07日 | 日記
案の上新任文科相の3大学新設不認可表明が大きなリアクションを引き起こしている。
当該3大学は早速文科省に抗議、訴訟も辞さない構えのようだ。
「勝手に準備を進めてきたのだろう」との非難もあるが開学まで半年を切ってからからでは学舎建設も教職員採用も間に合わないのは自明である。
少なくとも文科省が何らかの形で絡んできたのならここでいきなり不認可は合理的ではないと思う。
野党もまたお得意の「問責」で政権に揺さぶりをかける可能性をほのめかしているがこれ以上の政治停滞は正直なところウンザリだ。
文科相は審議会の抜本的見直しと引き換えに不認可を撤回し騒動を早期に収束させるべきだろう。
話は飛躍するが私学等への助成金のあり方は改めるべき点が多いと思う。
文科相の投じた一石はそれなりの意義を有している。

配送ビジネスの進化に思う

2012年11月06日 | 日記
数日前ネットで電子カーペットを注文したら早速翌朝届いた。
いやはや便利な世の中になったもんだと実感していたのだがなんと昨日の日経一面記事はヤマト運輸の三大都市間当日配送計画だった。
2016年をメドに東名阪間で当日配送サービスを開始するという、それも現在と同じ料金水準で。
当日配送ということになればいろんな業種、業務で大きな革新・改善が可能になるだろう。
製造プロセスでは部品在庫は大幅に削減できそうだし販売プロセスだってその日に商品が補充できるとなれば商品在庫を減らせる上に機会損失だって随分減るに違いない。
外食業界では食材の鮮度を向上させるというメリットを享受できるのではないか。
ヤマト運輸は来夏から東阪間で当日配送の試験運用を始めるという。
配送ビジネスの進化は間違いなくニッポン経済を後押ししてくれるだろう。
頑張れ、物流業。

2012ヒット商品番付に思う

2012年11月05日 | 日記
毎年日経MJからヒット商品番付が発表されているがその時々の消費動向や流行モノを知るうえで大変参考になりいつも興味深く見ている。
今年の番付のトップは「東京スカイツリー」だそうだがこれはもう当初から予定された大本命であるから何も説明は要らない。
筆者が一番注目下のは「キリンメッツコーラ」である。
炭酸飲料全般に言えることだが相当量の糖分が含まれているためメタボ気味の筆者にとっては絶つこと久しい。
それが「キリンメッツコーラ」はなんとトクホのお墨付きなのだ。
トクホといえば相当数の被験者による実証実験が必須と聞く。
な、なんとコーラ飲料がそのトクホ食品とは驚きだ。
この手の例に倣えば全ての炭酸飲料が「健康にいい」という日が来るのかもしれない。
これはキリンのお手柄といっていいかも・・・。
ウーン、近いうちに一度味見してみよう。

資格・経歴詐称の横行に思う

2012年11月04日 | 日記
最近つくづく考えさせる問題に資格・経歴詐称問題がある。
以前有名人の学歴詐称が随分マスメディアをにぎわせたことがあったが最近は単なる箔付けではなくもっと実利的な理由で資格・経歴詐称を行っている例が横行しているようだ。
二級建築士が一級建築士を騙り法律上認められない設計に携わったり、医師免許がないのに直接臨床治療に従事していたり、・・・。
一体日本人のコンプライアンス意識は何処にいってしまったのか。
いくら経済環境が厳しくなったからといっても厳に法律がある以上全ての資格詐称は犯罪であると思う。
こんなことを考えていたら今日の新聞が「大衆薬の登録販売者試験で大手スーパー西友の200人が不正受験していた疑いがある」と報じていた。
まだ調査中の段階だがもし組織的な不正があったとすればコンプライアンス欠如が組織をも蝕んでいたことになる。
ほんとに残念なことだ。
早急に再発防止に向けた法整備を望みたい。
以前からの繰り返しになるが「法律違反はとても割に合わない」と思わせる罰則ルールが必要だと思う。