グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

93歳の反骨精神に思う

2018年09月17日 | 日記
マレーシアのマハティール首相は1980年代より20年以上の長きに亘って祖国を率い同国の「中興の祖」とされる。
特に日本の経済発展を見習おうとする「ルック・イースト政策」は有名だ。
そのマハティール首相がなんと本年93歳になって首相に返り咲いた。
93歳の国家指導者なんて聞いたことがない。
素晴らしいバイタリティである。
氏が首相に復職して最初の大仕事が中国が主導する一帯一路構想からの離脱である。
今のままでは中国資本からの債務に長期間悩まされるとして関連プロジェクトの中止を決意、中国・習主席とさしで渡り合ったということだ。
乗りかかった船から途中で下船するなど相当勇気の要ることだが祖国や国民を想う気持ちがそれを上回ったということだろう。
短期的に見れば借金してもインフラ整備を急いだ方が受けがいいかもしれない。
しかし政治はそれ以上に中長期的視野が重要だ。
ゆっくり、身の丈経済中心で新たな発展を目指す93歳の首相に拍手を送りたい。
自らの政権維持のため消費増税延期を繰り返すどこかの首相にも見習ってもらいたいものだ。


自民党総裁選の直接討論会に思う

2018年09月14日 | 日記
自民党総裁選の直接討論会が行われていた。
しかし当落がほぼ決定的な選挙の選挙戦ほど盛り上がらないものはない。(笑)
それでもチャレンジャーの石破候補は表現はマイルドながら現職候補である首相を攻め立てていたのだが肝心の現職候補は開催前の予想通りディベート回避に終始した。
第二部は政治記者からの質疑応答だったが例の森友加計問題への対応については従来からの主張を繰り返すのみでとても聞き手の納得を得られるものではなかった。
異次元金融緩和についてはすべて日銀総裁に差配に任せているとのことだが国民の多くはそうだとも思っていないしそれでいいとも思っていない。
直近のロシア大統領の平和条約締結提言対応については質問者に対し「あなたは何も分かっていない」と言わんばかりの回答で真摯な誠実な態度は微塵も感じられなかった。
自民党議員および党員の多くはそれでも現職候補に票を投じるのだろうか。
分からないことが多すぎる・・・。

混沌の国際情勢に思う

2018年09月12日 | 日記
首相が来月訪中する段取りができているという。
日本側は北朝鮮非核化に向けて中国と連携すると意気込んでいるが本当にそんな折衝ができるのだろうかと思う。
というのも中国は北朝鮮の最大の後ろ盾であり我が国よりもはるかに北朝鮮に近い関係だろうからわが方の目論見はあまりにも楽観的過ぎるのではないか。
逆に中国側の狙いは対米貿易戦争に日本を巻き込み共同戦線を、ということだろう。
それとは別にロシアのプーチン大統領からは4島返還などの前提条件を伴わない平和条約の締結提案があったという。
今までの日ロ経済協力は一体何のためだったのだろうか、と言わざるを得ない。
結局4島返還問題など1島ですら夢の夢になりそうである。
それはそうとして米朝首脳が3か月振りに再接触する準備が進んでいるという。
もう日本の拉致問題は議題にも上らないだろう。
あくまでも両者の関心は非核化、制裁解除、終戦宣言でその背景は自身の政治基盤強化なのだろうから。
激動している世界の中で我が国はキチンと外交力、調整力を発揮していけるのだろうか。
米中ロ3大国の狭間でいいように弄ばれる、さらには北朝鮮のような小国にも主導権を奪われる、なんてことがなければいいのだが・・・。


日本体操協会の第三者委員会立ち上げに思う

2018年09月11日 | 日記
今度は日本体操協会で第三者委員会立ち上げと相成ったようである。
全く第三者委員会大流行だねぇ・・・。(笑)
それはそうとして体操協会の第三者委員会についてはいささか気になったことがある。
第三者委員会の委員長に目された弁護士が調査対象である塚原夫妻が運営する体操クラブのスポンサーである朝日生命の関係会社の顧問弁護士を務めていることから適格性を欠いているのではないかとの声が上がった。
それに対し件の弁護士は「(当該会社の)顧問弁護士を降りる」と言明し第三者委員会業務を優先する姿勢を明確にしたのである。
これは意外だった。
顧問弁護士契約を解除したからといって永く続いた柵や感情が一気に消え去るわけではない。
逆にそこまでしてやるこの第三者委員会に対し何らかの強い意図があるのではないかと勘ぐってしまうのである。
当該本人は「弁護士の矜持にかけて・・・」と中立性を強調されていたが「ウーン、何だかねぇ」という感じである。
日本体操協会もほかに依頼先がなかったのかねぇ、適当な弁護士がいくらもいそうなものだが・・・。
とにかく中立性だけは厳守して多くの体操界関係者や我が国の体操ファンを納得させて、と思うのみである。

自民党総裁選立ち合い演説会に思う

2018年09月10日 | 日記
今自民党総裁選の立ち合い演説会が行われている。
ようやく実質的な選挙戦が今始まったということだ。
先に登壇した安倍候補は今までの実績強調と憲法改正への強い意思表明が印象に残った。
一方石破候補は地方創生に向けた取り組みを実情に照らしながら説明を行っていた。
持論である防災庁設置にも触れていたがこれは陣営にとって時機を得たものになったのかもしれない。
ただ今回の演説会は選挙結果が既に決していると見られているだけに盛り上がりに欠けるものとなったことは残念である。
これから首相はロシアに向かいしばらく日本を留守にするという。
これだけの自然災害が相次いだ直後のことだ。
首相としては総裁選日程を多少遅らせてもじっくりディベートの時間を取り横綱相撲を見せたらどうかと思うのだがどうもそうもいかないらしい。
「言うことは立派だがどうも実が伴わない」・・・多くの国民にそう思わせているとしたらこれはまずい。
この自民党総裁選は実質的に日本国総理選なのだから、ね。

警察庁の善政、物流業界の朗報に思う

2018年09月08日 | 日記
いささか旧聞になるが警察庁が物流業界に対する集配時の駐禁規制緩和に動き出した。
今、物流業界は集配量が増えているのに配達効率が上がらずドライバーの労働環境は悪化の一途を辿っているのだ。
そんな中、警察庁は物流業界に対し配集荷時の駐車容認区画を各地に設置していく方針を固めた。
これは物流業界にとって本当にうれしいニュースだろう。
まだどれくらいの駐車容認区画が生まれるのか不明だが警察庁にはぜひとも大胆にかつ慎重に事を進めてほしいものだ。
候補地の選定のみならずスムーズなルール変更と混乱回避にも是非留意してね、・・・。
そういえば以前某物流業者が駐車違反ドライバーに替え玉を使っていた(用意していた?)ことがあったがこれからはそんなことがなくなるかも。
宅配ドライバーの残業は幾分なりとも減るされるだろう。
それは結果として宅配料金の維持・値上げ回避につながる。
今回の決断はお役所には珍しい英断であり善政でもある。(笑)



最高裁よ、お前もか

2018年09月07日 | 日記
障害者雇用の水増し報告が中央省庁、全国の自治体の多くで常態化しているようだがこともあろうに法で裁く立場の司法機関でも例外ではなかった。
全く「最高裁よ、お前もか」と言いたくなってしまう。
どう贔屓目に見ても「そんな気はなかった」などの言い訳が通用する訳がない。
結局「赤信号、みんなで渡れば怖くない」式の甘えや、たかが障害者雇用ぐらいという高をくくった考えが今回の結果を生んだのだろう。
この問題に限らず昨今のお役所は緊張感を欠くこと夥しい。
これからいかに身を処していくのか。
「アリの一穴」という言葉もある。
関係者は「何を細かいことを・・・」などと言うのではなく真摯に、誠実に全ての業務に取り組んでほしい。
国民もキチンと監視していくことが必要だ。

北海道・震度6強の大地震に思う

2018年09月06日 | 日記
昨日このブログで関西地方を襲った台風21号の被害を取り上げたところだが今度は北海道で大変な大災害が発生した。
この未明に起きた震度6強の地震により北海道全域が停電したとのことである。
電力の供給停止はそのまま鉄道や航空の運行に影響を与える。
病院などの多くは自家発電装置を備えているかと思いきやそれでも救急患者を受け入れをできないところもあるようだからことは深刻だ。
残念ながらまだ災害復旧イメージなどは何も描けていない。
話は変わるが自民党総裁選に立候補している石破氏の政策綱領に「防災省」もしくは「防災庁」の設立がある。
先ほどの経産省の緊急記者会見があったがこんな時こそエネルギー確保だけでなく災害対策の一元的対応が望まれる。
もし「防災省なるものがあればなぁ」と思うのは筆者だけではないだろう。
とにかく当面は災害復旧に全力を投入しなくてはならない。
自民党総裁選も一時延期してはどうかと思うのである。


暴風台風21号の被害に思う

2018年09月04日 | 日記
本日西日本を襲った台風21号は暴風被害という点で極めて稀な台風だった。
何しろ今年最大とか今世紀最強とか大変なふれ込み日本にやってきた。
そして人身被害もあったのだがそれ以上に風害で大きな傷跡を残していった。
特に関空連絡橋に突き刺さったように激突したタンカーの姿は本当に衝撃的だった。
連絡橋の復旧は何時になるか分からない、という。
3000名が関西空港に取り残されているというのに・・・。
東海道新幹線も架線の浮遊物除去に手間取り運転再開は相当遅れるという。
停電状態も関西電力の報告によれば160万世帯に上りこれはかってない規模だそうだ。
やれやれ。
これが暴風台風の怖さである。
クルマがまるでオモチャのように転がっている。
自転車置き場が屋根ごと吹っ飛んでしまう。
ビル屋上の構造物が何の前触れもなく降ってくる。
本当に風速50メートルの威力を思い知らされた。
河川の決壊をもたらす雨台風も怖いが今回のような風台風もやはり脅威である。
そんな台風が頻繁に襲来する。
災害大国・日本、さぁ、減災化対策をどう進めていくかねぇ。


体操協会幹部のパワハラ疑惑に思う(その2)

2018年09月03日 | 日記
選手からのパワハラ抗議に対決姿勢を固めていた日本体操協会の副会長・女子強化本部長コンビが一転謝罪モードに変身していた。
メディアからの質問に「(選手のあの発言は)全部ウソ」と全否定していたことがウソだったのだろうか?
宗旨変えの真意はよく分からなかったがやはり夫妻が窮地に立たされたことに間違いはなさそうだ。
なぜか先ごろの日大アメフト部の宮川選手の真剣な単独記者会見とその後の監督・コーチのまるで信ぴょう性に欠ける後追い対応が蘇ってくる。
「とても信じてもらえないかもしれないが・・・」というフレーズもまさにデジャブそのものである。(笑)
片方の主役の姓が同一なのも奇遇だ。
さて肝心の「パワハラが存在したか否か」について副会長はは第三者委員会の調査結果に委ねるとして回答を保留した。
一連の騒動の着地点はまだ見えないが当然だが競技スケジュールは待ってはくれない。
リミットはせいぜい3週間というところか・・・、日本体操協会も忙しいねぇ。
時間内に適切な場所に着地できるかな?