神田蘭…『真田幸村 大坂入城』
神田阿久鯉…『赤穂義士外伝 天野屋利兵衛 雪江茶入れ』
神田陽司…『チャーリー・チャップリン』
神田紅…『泉鏡花 旅僧』
神田愛山…『徳川三家三勇士 和田平助 鉄砲切り』
《お仲入り》
神田きらり…『村井長庵 小夜衣千太郎(二) 長庵のかたり』
神田松鯉…『村井長庵 小夜衣千太郎(三) 久八放逐』
9月に入って9日のうち8日間の寄席通い。(台風で中止になった『たなおろしの会』が開催されていれば連日でした)
さすがに昨日の10日は小休止。鋭気を養い、改めて新宿永谷ホールに出掛けました。
木戸できらりさんと少しだけお話をして客席へ。
開口一番は蘭さん。会が始まる前に芸人さん用の時計が進んでいたらしく、直していたためにわずか6分の“真田幸村”。
ちょっとお気の毒でした。
阿久鯉さんは夏でも義士の外伝。「天野屋利兵衛は男でござる」で有名ですが、浅野家家宝のお茶入れが紛失し、家来達が討ち首になると聞いて自ら身代わりを名乗り出るという、男気溢れる内容。
「天保六花撰」と違って心温まる読み物を、阿久鯉さん独特の口調で聴かせていただきました。
私は陽司先生と同世代ですが、小学生の頃に『街の灯』『モダンタイムス』『黄金狂時代』『ライムライト』『独裁者』など、上映されるたびに見に行っていたことを思い出しました。
チャップリンの生い立ちから一世を風靡しその生涯を閉じるまでを、簡潔明瞭に読み聴かせて下さいました。
こういう偉人物を講談で聴けるのも楽しさの一つです。
紅先生は「泉鏡花 旅僧」を実際に読みながらの一席。
読みながらだとどうしても朗読という気がしてしまい、なんか心に入って来ないんですよね。ちょっと残念でした。
愛山先生は“無名の名人”和田平助を自分に重ねて、「楽屋で和田平助と呼ばれています。反対から読むと“助平だわ”」
本当に楽しい先生です
お仲入り後は松鯉・きらり師弟による「村井長庵」の車読み。
まずはきらりさんですが、小夜衣花魁が千太郎(伊勢屋の若旦那<養子>)と夫婦約束をする場面では、珍しく“女言葉”。
きらりさんが講釈で女言葉を使うのは滅多にないことだと思いますが、恐い長庵、気弱な千太郎、実直な久八、大上段の伊勢屋に加えての小夜衣の振る舞い。
それぞれの個性がよく出ていた高座でした。
今月4回目の松鯉先生。落語では小柳枝師匠、講談では松鯉先生、ホントに惚れ込んでおります
長庵に騙されて50両を失った千太郎をかばう久八・・・までがきらりさんの担当で、そこから店の50両を持ち出したのが伊勢屋にバレ、詰問され続けても本当のことを言わない久八がとうとう伊勢屋を追放される・・・が松鯉先生の担当です。
この「久八放逐」は5月の若葉会で、きらりさんで聴きましたが、やはり師匠の貫禄というのでしょうか?弟子から受けた噺を見事に読み聴かせて下さいました。
車読みで聴くと、やはり松鯉先生ときらりさんは師弟なんだなぁと感じた会でした
神田阿久鯉…『赤穂義士外伝 天野屋利兵衛 雪江茶入れ』
神田陽司…『チャーリー・チャップリン』
神田紅…『泉鏡花 旅僧』
神田愛山…『徳川三家三勇士 和田平助 鉄砲切り』
《お仲入り》
神田きらり…『村井長庵 小夜衣千太郎(二) 長庵のかたり』
神田松鯉…『村井長庵 小夜衣千太郎(三) 久八放逐』
9月に入って9日のうち8日間の寄席通い。(台風で中止になった『たなおろしの会』が開催されていれば連日でした)
さすがに昨日の10日は小休止。鋭気を養い、改めて新宿永谷ホールに出掛けました。
木戸できらりさんと少しだけお話をして客席へ。
開口一番は蘭さん。会が始まる前に芸人さん用の時計が進んでいたらしく、直していたためにわずか6分の“真田幸村”。
ちょっとお気の毒でした。
阿久鯉さんは夏でも義士の外伝。「天野屋利兵衛は男でござる」で有名ですが、浅野家家宝のお茶入れが紛失し、家来達が討ち首になると聞いて自ら身代わりを名乗り出るという、男気溢れる内容。
「天保六花撰」と違って心温まる読み物を、阿久鯉さん独特の口調で聴かせていただきました。
私は陽司先生と同世代ですが、小学生の頃に『街の灯』『モダンタイムス』『黄金狂時代』『ライムライト』『独裁者』など、上映されるたびに見に行っていたことを思い出しました。
チャップリンの生い立ちから一世を風靡しその生涯を閉じるまでを、簡潔明瞭に読み聴かせて下さいました。
こういう偉人物を講談で聴けるのも楽しさの一つです。
紅先生は「泉鏡花 旅僧」を実際に読みながらの一席。
読みながらだとどうしても朗読という気がしてしまい、なんか心に入って来ないんですよね。ちょっと残念でした。
愛山先生は“無名の名人”和田平助を自分に重ねて、「楽屋で和田平助と呼ばれています。反対から読むと“助平だわ”」
本当に楽しい先生です
お仲入り後は松鯉・きらり師弟による「村井長庵」の車読み。
まずはきらりさんですが、小夜衣花魁が千太郎(伊勢屋の若旦那<養子>)と夫婦約束をする場面では、珍しく“女言葉”。
きらりさんが講釈で女言葉を使うのは滅多にないことだと思いますが、恐い長庵、気弱な千太郎、実直な久八、大上段の伊勢屋に加えての小夜衣の振る舞い。
それぞれの個性がよく出ていた高座でした。
今月4回目の松鯉先生。落語では小柳枝師匠、講談では松鯉先生、ホントに惚れ込んでおります
長庵に騙されて50両を失った千太郎をかばう久八・・・までがきらりさんの担当で、そこから店の50両を持ち出したのが伊勢屋にバレ、詰問され続けても本当のことを言わない久八がとうとう伊勢屋を追放される・・・が松鯉先生の担当です。
この「久八放逐」は5月の若葉会で、きらりさんで聴きましたが、やはり師匠の貫禄というのでしょうか?弟子から受けた噺を見事に読み聴かせて下さいました。
車読みで聴くと、やはり松鯉先生ときらりさんは師弟なんだなぁと感じた会でした