演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/09/13 浅草演芸ホール・夜の部(途中入場)

2007-09-13 | 芸協定席見ブんログ
-途中入場-

新山真理…「漫談」

三遊亭遊三…『青菜』

《お仲入り》

山遊亭金太郎…『垂乳根』

東京ボーイズ…「歌謡漫談」

春雨や雷蔵…『あばた小僧』

橘ノ圓…『反対夫婦』

ぴろき…「ギタレレ漫談」

桂歌春…『長命』

翁家喜楽…「太神楽曲芸」

桂小南治…『茶の湯』


諸事情により9月中席前半を見られるのは今日だけ。
仕事の都合で夜のサラからは無理なので、何とか真理さんに間に合うように仕事を終え浅草へ。
入場すると栄馬師匠と順序変更の南なん師匠の「碁どろ」の半ば。
例によって噺の途中から座りたくないので後方から席を物色。
ちょうど3列目が空いていたので目を付けていたら、後から入って来たおじさんに座られてしまいました

ところが“神降臨”で、南なん師匠が終わったら2列目の男性が帰ってしまい、私はその席をゲット!着席と同時に真理さん登場!!
今日は白の洋装で私の目も
池袋と比べ時間が短いのが物足りなかったものの、真理さんの姿に十分満足です

遊三師匠は「老人ホーム」「寿司屋」「青年の運転」「温泉旅館の夕餉」(いずれも私が勝手に名付けました)のマクラと思いきや、やったのは前2つ。
「アレッ?」と思ったらなんと『庭に水・・・』
「えっ?青菜???」
遊三師匠の「青菜」を聴けるとは思いもよりませんでした

金太郎師匠が「垂乳根」というのも驚きです
最後も今までに聴いた事がないサゲ方で、今日はお得だなぁという思いを持ち始めましたが・・・。

東京ボーイズのお2人は「千の風になって」から「中の島ブルース」と短い時間でしたが、菅六郎先生と仲八郎先生の息がピッタリで場内大爆笑でした。

雷蔵師匠は「悋気」の噺。「悋気の独楽」や「権助提灯」と違う噺で『あばた小僧』。上方では「みっちゃでかけ(菊石妾)」という題で、みっちゃ(菊石)=あばた、でかけ=めかけ(妾)だそうです。
大変に珍しい噺を聴かせていただきました。

美香さんや圓満さんといったお弟子さんは最近よく拝見しますが、圓師匠は久しぶりです。「噺家の生き様」でサラリと沸かせて『反対夫婦』に入りました。
圓師匠のこの噺を聴けたのもラッキーでして・・・

歌春師匠は登場してすぐに羽織を脱ぎました。こういう時は古典を期待できるわけでして・・・。
若夫婦の旦那が次々と早死にするワケを一向に理解できない八っつぁんの様子が可笑しく、今日は本当に出る師匠方の熱演が光りました

喜楽先生は傘と水雲井。ちょっと急ぎ気味ながら楽しい芸を満喫しました。

トリの小南治師匠に『待ってました!』『たっぷり!』の声が掛かり、お辞儀をしながら戸惑う師匠の姿に笑いが起こります。
小南師のカバン持ちをしていたマクラから『茶の湯』。
ご隠居と定吉の楽しいやり取りがありましたが、残念だったのは長屋の3人が茶の湯に招待されて慌てふためき、引っ越しを考える場面がなかったこと。
時間の都合で仕方ないのかもしれませんが、それを差し引いても小南治師匠の口調での『茶の湯』は楽しい一席でした。

真理さんから小南治師匠まで、今席は本当にオススメの番組です