演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/09/25 芸協若手特選会 瀧川鯉朝アワー ~落語トライアスロン!死ぬかも・・・~

2007-09-25 | 芸協見ブんログ
笑福亭羽光…『手紙無筆(序)』

三遊亭小笑…『子ほめ』

三遊亭遊喜…『錦の袈裟』

瀧川鯉朝…『愛宕山』

桂歌春…『紙入れ』

《お仲入り》

瀧川鯉朝…『反対俥』

春風亭鯉枝…『おのぼりさん』

やなぎ南玉…「江戸曲独楽」

瀧川鯉朝…『船徳』


鯉朝師匠が「空」「陸」「海(川)」のトライアスロンに挑戦!という番組。
開口一番は羽光さんですが、最近ちょっと悩んでいるのかな?
自分の芸名を自虐的に言うのもどうかと思います。

小笑さんも気が抜けたような口調で、もう少し元気が欲しいところ。
これならもう一人の前座、美香さんの噺をタップリ聴きたかった思いです。

遊喜さんは「遊んで喜んで、これじゃ、ただの馬鹿ですよ~」というマクラをやらなくなったのが良いですね。
聴くたびに上手いなぁと感心しています。

24時間テレビを見てこの企画を思い立ったという鯉朝師匠。
今さら後悔しても始まったものは仕方ありません。
たっぷり三席の一席目は「愛宕山」ですが、若旦那と一八のやり取りに加え、立て膝で小走りという珍芸も披露。一八の奮戦がよく描かれた高座でした。

歌春師匠の「紙入れ」は中年サラリーマンの多い客席に大ウケ。
下手すればいやらしさを増すバレ噺も、歌春師匠の明るく陽気な高座では爽やかささえ感じます・・・オイオイ

鯉朝師匠の二席目は「反対俥」ですが、飛んだり、横向いたり、後ろ向いたり、一回転したりと、まさに自由奔放な高座。
マクラでは先日の深夜寄席で小蝠さんが言っていた、鯉橋さんの250円弁当ネタも入って、本当に楽しく危ない一席でした。

鯉枝さんは「おのぼりさん」をかけてきました。
ただこちらは途中で中だるみ気味。ちょっと厳しい内容でした。

南玉先生はいつもの妙芸に加え、小さい独楽5つをベニヤ板の上で自在に動かすという初めて見る芸を披露して下さいました。
真剣の時とは別人のような、穏やかな上にいやらしさも加わった表情で、見ているこちらも思わずニヤリとしてしまいました

鯉朝師匠の三席目は「船徳」
徳さんが船を漕ぐ時、小柳枝師匠は扇子の中骨を軋ませて櫓の音を出すのですが、鯉朝師匠も小さいながら「ギギ、ギギ」という音を出しました。
鯉朝師匠いわく『小柳枝仕込みの漕ぎ方』という一言に、私はその場で一人ひっくり返って笑ってしまいました

鯉朝師匠の“落語トライアスロン”ですが、さて何キロ痩せたのか気になるところです???