演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/09/23 講談武者修行 SEASON 3

2007-09-23 | 講談協会
神田あやめ…『秋色桜 お秋の出世物語』

一龍斎貞橘…『清水次郎長伝 大五郎との出会い』

神田春陽…『寛政力士伝 雷電の初土俵』

《お仲入り》

田辺一凜…『南総里見八犬伝 芳流閣の大乱闘』

一龍斎貞橘…『尾張宗春 廓通い』


7月の「武者修行」がとても楽しかったので、今日も期待して本牧亭へ出掛けました。
入口では一凜さん、あやめさん、春陽さんがにこやかにお出迎え。
このようなサービスも嬉しいもので、中に入ると前回よりも多い客入り。期待の高さを窺わせます。

開口一番はあやめさん。
一凜姉さんが『今日はお客さんが一人も来ないような気がする』と言っていましたが…」
と、客の多さに驚いた様子。
孝行娘のお秋を描いた「秋色桜」は本当に胸にジーンと来る読み物で、開口一番に相応しい一席でした。

貞橘さんも登場するなり客席を見て、目を丸くしていました
前回に続いて次郎長の任侠物で、貞橘さんの風貌からはおよそ考えられない次郎長の物語でした。

春陽さんは秋場所の千秋楽とあってか「雷電の初土俵」をかけてきました。
池袋の上席では松鯉先生が「寛政力士伝」を五話読みましたが、そのうち私が聴けなかった一つがこの「雷電の初土俵」でしたので、思いがけず聴けてラッキーでした

一凜さんも前回からの連続の「八犬伝」の一席。
犬塚信乃が芳流閣に逃げ込み、送り込まれた犬飼現八との乱闘に、船頭の倅が犬田小文吾という、『新八犬伝』を見ていた私にとってもとても興味深い読み物で、この先の展開が非常に楽しみになってきました。

トリは貞橘さんの二席目。
徳川八代将軍・吉宗と対立した尾張徳川七代藩主・宗春が主人公で、質素倹約を旨とした吉宗に対し遊郭などを推奨(?)するなど、悉く正反対の二人。
その対比というよりも宗春の生き様が楽しい読み物でした。


元々TVの時代劇や日本史は好きだった私ですが、講談を聴くようになってからはただ画面を見たり、本を読んだりするだけでなく、その歴史背景にも興味を持つようになりました。
“講談聴くとタメになる。落語を聴くとダ・・・”・・・・・・以下略・・・・・・