演芸見ブんログ

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07/10/21 四谷大木戸演芸サミット~若手伝統芸能祭り~

2007-10-21 | その他演芸・芸能
一龍齋貞寿…『村越茂助 誉れの使者』

三遊亭楽花生…『持参金』

玉川奈々福…『甚五郎旅日記 掛川宿』
※曲師:沢村豊子師匠

《お仲入り》

田辺一凜…『いれずみ奉行』

===<途中退席>===


今月7日に「津之守講談会」があったように最近は四谷界隈での演芸会が多いのですが、今日も「四谷地域センター」で行われた『四谷大木戸演芸サミット』に行ってきました。
会場の「四谷地域センター」は新宿御苑の「大木戸門」前にある『四谷区民センター』の12階。四谷四丁目交差点からすぐです。

開口一番は貞寿さん。今年の「大銀座落語祭」以来2回目ですが、ちょっと落語で言う“クスグリ”が多いのが気になります。
内容は「左七文字」でおなじみの村越茂助が、主君・徳川家康が八幡様に寄進する10000石を1000石にしてしまった始末を、家康の名代として豊臣秀吉に報告に赴くもの。
貞寿さん、笑いを求めるより、しっかり講釈に力を入れた方が良いと思いますよ。

楽花生さんは楽太郎師匠のお弟子さんだそうですが、こちらはマクラが長かった印象。
この噺は男性が聴くのと女性が聴くのとでは評価が分かれるようですが、トントンと噺を進めていったのは良かったです。

ついに浪曲初体験!
小学生の頃に、天中軒雲月師(四代目)・京山幸枝若師、あるいは“浪曲模写”の前田勝之助師といった方々を聴いた覚えはあるのですが、成人してからは初めて。
しかも先頃不慮の事故で亡くなった玉川福太郎師のお弟子さんである「玉川奈々福」さんとあって期待していました。
まっ、結論から言えば、私が浪曲を好きになるにはもうちょっと時間がかかるかな?

お仲入りの後はお待ちかねの一凜さん。
冒頭、最近の腹の立つ出来事として議員宿舎問題を挙げていましたが、こういう空いている宿舎に芸人を住まわせる…といった発想が面白かったです。
今日の読み物は先日の国立演芸場で聴いた“遠山の金さん”の若かりし頃の物語で、一凜さんは途中にクスグリもなく、芝居小屋の騒動の噺を実直に読んでいました。

トリは三遊亭あし歌さんだったのですが、私は浅草の夜席のサラに間に合わなくなるので、断腸の思いで会場を後にしました。申し訳ありません