演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/10/15 池袋演芸場・夜の部

2007-10-15 | 芸協定席見ブんログ
神田紫…『山内一豊伝 出世の馬揃い(前)』
(柳家小蝠順序変更)

新山真理…「漫談/奴さん(踊り)」

桂文月…『元犬』

柳家小蝠…『掛け取り』
(神田紫順序変更)

スティファニー…「マジックジェミー」
(新山ひでや・やすこ昼席出演/ぴろき休演)

三笑亭茶楽…『厩火事』

桂伸乃介…『高砂や』
(春風亭小柳枝休演)

《お仲入り》

東京ボーイズ…「歌謡漫談」

桂右團治…『ちりとてちん』

桂歌春…『口入屋』

鏡味正二郎…「太神楽曲芸」

桂伸治…『宿屋の仇討』


10月上席前半は真理さん・小柳枝師匠・歌春師匠・伸治師匠・文月師匠・小蝠さんと、私の“お気に入り”さんが大挙出演!ようやく楽日に駆け付けることができました
池袋の夜の部は前座さんが4時半から。仕事を見切って頑張っても、どうしても開口一番からというわけにはいきません。
この日も入場券売場に着いたら既に小笑さんの高座がモニターに映っています。
入場してロビーでくつろぎ、小笑さんが終わったのを確認して場内へ。

順序変更で紫先生が一番手。今日も「馬揃い」の前半までで踊りもありませんでした。

真理さんは着物での座り高座。
冒頭、“芸協らくごまつり”の紹介がありました。
私が常々書いていることですが、せっかく高座からアピールする絶好の機会なのに、それを活用している芸人さんが少ないことに疑問を感じていました。
今までは可龍さんが高座に出るたびに宣伝していましたが、今日は真理さんが「アロハマンダラーズ」や「にゅうおいらんず」のステージもあることをアピール。
さらに好きな芸人さんと直に触れ合うことができるといったことを高座から話しました
男性1人客が多い客席では真理さんのトークに興味津々のようで、皆さん身を乗り出し年齢を探ったり(?)して楽しい高座でした
「奴さん」の踊りも見せてくれて、私にとっても満足感一杯です

文月師匠の「元犬」は口入屋さんや世話になる旦那さんと、“只四郎”とのやり取りが可笑しく、紐や帯を首に巻き付けてしまうという内容も斬新でした。

小蝠さんは今日も「あいびき(正座椅子)」を使って釈台の高座。
「狂歌・芝居・喧嘩」好きが取り立てに来ましたが、“近江八景”の場面では三味線と太鼓が入り、それに合わせて小蝠さんも熱演。楽しい一席でした。

代演のスティファニーからはジェミーさんが登場。
めくりはなぜか『ステファニー』になっていましたが・・・
男性客(通称・チャーリー)から一万円札を借り、シールを貼って名前を書かせるのですが、その名前は『KENJI』になっていました
ジェミー『手ガ、震エテルネ。キンチョウシテルノ?』
チャーリー『中気だから・・・』
ジェミー『ソレ言ッチャ駄目!ワタシ、ニホンゴワカラナーイ!』
わかってるじゃねーか
一万円札を返す時、万札を渡しながら
ジェミー『ツマラナイモノデスガ・・・』
チャーリー『つまらなくない。オレのだよ!』
チャーリー、冗談通じないのか

尾篭な話ですが、仕事を終えてから電車を乗り継ぎ駈け込んだため、ここで尿意が・・・
茶楽師匠はモニターで確認したら「厩火事」でした。
おしっこのバカ

気を取り直して伸乃介師匠。珍しく「高砂や」でした

食い付きは東京ボーイズ。旭五郎先生が亡くなり、一昨日がお通夜で昨日が告別式。
菅六郎先生も仲八郎先生もお疲れ、心労が心配でしたが、そんな所は微塵も見せずに「つぐない」「政治家の物真似」「なぞかけ問答」「中の島ブルース」とたっぷり笑わせていただきました。
「なぞかけ問答」は相撲に関する物でしたが、五郎先生が亡くなった翌日の「スーパーニュース」で放映された、五郎先生の遺作だそうです。
病床でも新たなネタを作っていた五郎先生のご冥福をお祈りすると共に、タリバンの逃亡兵やナカハチ先生にはもっともっと笑いを提供していただきたいと願わずにはいられません。
高座を下りる時に客席から『がんばれよー』の声。
ナカハチ先生が右手を前に水平に出すポーズで応えていました。

右團治師匠は「ちりとてちん」ですが、師匠が何かを食べる仕草を初めて見た気がします。
酒を飲む仕草、鯛の刺身を食べる仕草は本当に美味しそうです。
「ちりとてちん」を食べる場面はアッサリでしたが、今まで見た「ちりとてちん」の中ではベスト3に入ると言えるでしょう。

歌春師匠は口入屋から紹介された若い女中に、番頭をはじめ従業員一同が夜這いをかけようと画策する噺。
吊り戸棚が崩れ落ちる「ガラガッシャンガッシャンガッシャーン!」という声に場内大笑い。
内井戸に落ちる場面と合わせ、歌春師匠の声と仕草が大好きな一席を楽しませていただきました。

正二郎さんは「五階茶碗」から「傘」ですが、五階茶碗では場内から「あっ!」とか「おっ!」という声も上がりました。

トリの伸治師匠は「宿屋の仇討」で、これは日本橋亭で聴いて以来2度目ですが、今日も宿屋に着くなり立て膝で「かっぽれ」を踊りました。
今日は真理さんの「奴さん」に小蝠さんの「近江八景」、そして「かっぽれ」と下座の成田みち子お姉さんも大忙し!
伸治師匠はさすがに踊った後はちょっと息が上がり気味でしたが、その後は師匠独特の明るい楽しい高座を見せていただきました
コメント
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