演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/10/26 浅草演芸ホール・夜の部(お仲入り後)

2007-10-26 | 芸協定席見ブんログ
===途中入場===

《お仲入り》

三遊亭とん馬…『垂乳根』

北見マキ…「奇術」

桂歌春…『鍋草履』

古今亭寿輔…『しりとり都々逸』

松乃家扇鶴…「俗曲」
(新山ひでや・やすこ休演)

桂伸治…『ぜんざい公社』
(三笑亭夢太朗昼席出演/桂右團治休演)

翁家喜楽…「太神楽曲芸」

三遊亭遊吉…『城木屋』


下席後半の初日。さすがに3日連続は・・・
実は職場の“大番頭”とも言うべきベテランのオバちゃんが今週いっぱい休みで、仕事は普段の2~3倍量の忙しさ。従ってストレスも溜まるんです。
このストレスを解消するには、寄席に行って腹の底から笑うのが一番

という理屈を付けて、今夜も来てしまいました

入場すると遊三師匠の高座だったのでロビーで待機。
そこに寿輔師匠、喜楽先生が相次いで楽屋入り。
寿輔師匠はモギリのおじさんに、
『ピーチク先生のお通夜に行って来ましたよ』
そうでした。今夜はピーチク先生のお通夜が行われていたんだ、と思いながら、改めてピーチク先生のご冥福をお祈り申し上げます。

とん馬師匠は「垂乳根」の自己紹介まで。

私の周りにはマキ先生のタネを見破った“ツワモノ”が何人かいました

歌春師匠は前座時代の話から「鍋草履」でしたが、師匠の話術に客席もヒートアップして行きました

今夜のエジキは最前列にいた20代前半の女性。
寿輔師匠最前列の女性
ヘビに睨まれたカエルの如く、悉くイジられていました

「捨てちゃ、イヤ~ん」の後は、伸治師匠が代演で登場!
師匠では初めて聴く「ぜんざい公社」でしたが、階段を上る場面はサラリと演じ、住所を聞く場面では客席から『東京都荒川区』
そこは百戦錬磨の伸治師匠。それをそのまま噺に取り入れました
ところが次の窓口の場面では、
『東京都中野区・・・じゃないや、荒川区』
伸治師匠はニコニコしながらもバツが悪そうでした

喜楽先生の“卵落とし”には場内割れんばかりの拍手

“芸者ワルツ”の出囃子に乗って遊吉師匠が明るく登場。
寄席の創始者であると言われる初代・三笑亭可楽師の三題噺。
「東海道五十三次」
「伊勢の壷屋の煙草入れ」
「江戸で一番の評判の美人」
を見事に一つの噺にまとめたもので、これは歌丸師匠でおなじみですが、私は正真正銘初めての噺。
ホントによくできた噺で、ほとんど地噺のようですが、珍しい一席を楽しく聴かせていただきました