後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔364〕リーメンシュナイダーやシュトースについてヴェニガー博士やカメル館長が語る最新映像です。

2021年05月19日 | 美術鑑賞
 このブログでも度々紹介してきたバイエルン国立博物館のヴェニガー博士のことを記憶されているでしょうか。連れ合い・福田緑の写真集・第4巻『祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち』(丸善プラネット)の「刊行に寄せて」をしたためてくださった研究者です。フライジングのご自宅に招かれてごちそうになり、博物館を案内していただきました。さらに、素敵なドイツの冬の写真をブログに掲載させていただいています。ローテンブルクの風景を編み込んだ手芸作品を送っていただいたこともあり、玄関に飾っています。いずれもブログに画像を掲載していますので興味のある方は辿ってみてください。
 そのヴェニガーさんが解説する最新の映像を妻が発見しました。バイエルン国立博物館が所蔵するティルマン・リーメンシュナイダーやファイト・シュトース作品にまつわる話のようですが、現在、妻に概要を聞いているところです。
 リーメンシュナイダーの初期の重要作品、マグダレーナ祭壇(ミュンナーシュタット)について語っています。リーメンシュナイダーが彫刻を完成させた数年後に、シュトースが彩色をしたということでは合作になります。この大作は現在ベルリンのボーデ博物館にプレデラの4使徒像とレリーフの1枚(聖マグダレーナの前に姿を現したキリスト)、バイエルン国立博物館には中央のマグダラのマリアと天使たち、レリーフの1枚(シモンの家のキリスト)、ミュンナーシュタットの教会にはレリーフの2枚(聖マグダレーナの埋葬、聖マグダレーナの聖体拝領)とマグダラのマリアを囲む諸像(ハンガリーの聖エリザベート、使徒ヨハネ、福音者ヨハネ、聖キリアン、恩寵の玉座)など分散保存されています。

 ドイツの中世彫刻に興味ある方は是非ご覧ください。合わせてカメル館長その他の関連映像も続々閲覧可能です。いずれもこの2,3月に公開されたものが多く、2,3分ほどの時間です。
 海外旅行がままならない現在、こうした映像は本当に心癒やされます。

https://www.youtube.com/watch?v=spen7pUT25Y

https://www.youtube.com/watch?v=ZgGs6Eo9BuY