昨日、2025年1月25日(土)、教え子でピアニストの田辺正樹君とフルート奏者の佐々木舞さんのミニコンサートが開かれました。会場は、連れ合い・福田緑の第3回写真展「祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち」(2024年10月26日~11月6日)が開催されたカフェギャラリー縁でした。
私がこのコンサートに立ち寄った話の発端はこうでした。
私たちが写真展の会場使用のお礼に伺ったところ、オーナーの藤沢さんから、写真展の後で私の教え子が訪ねてきたというのです。それが田辺君でした。2003年度、東村山市立秋津小で2年生を担任した39人の1人でした。それは私が早期退職する2年前のことです。田辺君は縁で私のことを知り、コンサートのことも電話で教えてくれたのです。
コンサート会場で隣同士になった彼のお婆ちゃんの話によると、田辺君は都立立川高校を出て、東北大学を卒業したそうです。理系の学部だったそうですが、大学で音楽サークルに入って活動し、現在は仙台でピアニストとして活躍しているということでした。
まずはコンサートのチラシを見てください。建物の上の方に「ギャラリー案内」が写っていますが、左の写真がリーメンシュナイダー展のもので、私たちが自ら貼ったものです。
開演は午後1時15分、演奏は60分程度だったでしょうか。椅子がぎっしり並べられ、立錐の余地もありません。子どもの時と変わらない優しさに満ちあふれた田辺君のあいさつからコンサートは始まりました。滝廉太郎の「荒城の月」、ユーミンの「春よ来い」、カーペンターズの馴染みやすい曲など古今東西の楽曲がフルートとピアノで奏でられました。田辺君のアレンジの楽曲や自作の曲もあったようです。音の大きさも丁度よく、二人の演奏に全身が包み込まれました。(座席からの撮影のためうまく撮れませんでした。)
途中飲み物タイムも入り、ゆったりと心穏やかに過ごすことができました。2人のコメントも押しつけがましくなくて、さわやかな感じの雰囲気が醸し出されていました。
数々の演奏に浸りながら田辺君との2年生の時の1年間を思い出していました。個性豊かな子どもたちと、学級通信「オンリー」(全252号)や学級の学習発表会を核とした演劇教育の実践を展開しました。記憶に深く残る子どもたちで、拙著『いちねんせい-ドラマの教室』では「ことばと心の受け渡し」、『ぎゃんぐえいじ-ドラマの教室』では「プロローグ〈ことばと心の受け渡し〉」の項で実践記録として書いています。理論編の『実践的演劇教育論』(以上、晩成書房)では、「私の演劇教育実践史年表」に「オンリー」学級のことはを記録に残しました。
2人でカメラに収まりながら、飯利君とはまだ付き合いがあると田辺君は話していました。 なっちゃん、2人の直也君、真ちゃん、莉帆ちゃん…39人は今どうしているのでしょうか。おそらくみんな田辺君のように素敵な青年になっていることでしょう。
田辺君、楽しくて心温まるコンサートありがとう!