板橋のワーナーマイカルで、映画「2012」を観た。
マヤの予言とされているものに題材を執った映画である。

売店の風景である。
ぼくは、ここでは買わずにスタバでマンゴーパッションフルーツフラペチーノを買い、持ち込んだのである。

冷たくて、甘くて、酸っぱくて・・・美味い!
映画のコンセプトは、マヤの暦に因(よ)っている。
2012年12月22日(21日~23日)に、太陽を回る惑星が一直線に並ぶ。
直列になるのである。
すると地球の磁場をはじめとして惑星の循環が狂うのである。
それは壊滅を地球にもたらすのだ・・・と言うものである。
学問的には、太陽活動の極大期が2012年頃に当たっており太陽嵐が発生する可能性があるとされているから、何かの異変が起きないとは確かに断言は出来ないのである。
しかし映画は、その惑星の直列だけがプロローグで紹介され、後はマヤの予言のマの字も無いのだ。
だからマヤの予言をあまり気にすると映画がつまらなくなると言える。

しかし、CGは素晴らしい迫力である。
そこで参考までにマヤについて紹介しておこうと思う。
ここに書いたことだけ知っていれば映画の背景が分かって面白いと思う。
2012年人類滅亡説とは、マヤ文明において用いられていた暦の一つ長期暦が、2012年12月21日から12月23日頃に一つの区切りを迎えるとされることから連想された終末論の一つであると言える。
21世紀初頭のオカルト雑誌や予言関連書などで、1999年のノストラダムスの大予言に続く終末論として採り上げられているが、懐疑的な論者はマヤ暦の周期性は人類滅亡を想定したものではないと反論をしている。
学術的にもマヤ人の宗教観や未来観を知る上で意味があるとしても、それが現実に対応するものとは考えられていないのである。
しかし読み物としては大変面白いのであって、現在の地球という惑星の未来を考えるきっかけとなれば良いのだと思う。
マヤの遺跡は、メキシコのユカタン半島に多く点在している。
この予言にも関わりあう巨大遺跡はやはり「パレンケの遺跡」であろう。

この遺跡には宮殿から天文観測所まで備えてあった。

ここから出てきた石棺である。
また石棺の蓋にはオーパーツとされているレリーフが刻まれているのである。

宇宙船を操縦している人物に見えるのだ。
民間考古学者は、マヤ文明は宇宙人が作った文明であると主張しているのである。
その主張の柱の一つが、この石棺の蓋のレリーフである。

蓋のレリーフを線で描くと、こう見えるのである。
どうであろうか?この絵柄はやはり、誰が見ても宇宙船を操縦しているパイロットのように見えるのである。
正当であるとする考古学者は、このレリーフは蓋を縦に見ると言う。
すると、王が樹の下で寝ている姿だと言うのである。

どうであろうか?
樹の下で寝ている王に見えるであろうか?
ぼくにはやはり、前かがみになって操縦しているパイロットに見える。
見てほしい、ジェット噴射すら分かるではないか。
ただ宇宙船のパイロットが裸足であることが少し悲しい・・・。
この石棺に納められていた王の遺骸には翡翠の面が載せられていた。

素晴らしい面である。
これはもう超1級の美術品だ。
ここはテオティワカンと並ぶマヤ遺跡である。
とまれ、こうした高度な文明を持ったマヤ人であるからこそ「予言」を残したとされたのである。
翻(ひるがえ)って考えてみると、前にもこれと同じ終局を予言した書があり、映画になった事もあった。
「ノストラザムスの大予言」である。
その内容はこうである。
「1999年7か月、空から恐怖の大王が来るだろう。
アンゴルモアの大王を蘇らせ。
マルスの前後に首尾よく支配するために。」
といったものであった。
これは『予言集』(百詩篇)の第10巻72番に登場するのである。
予言書のその部分である。
一言で言えば「地球は1999年7月、恐怖の大王が降臨して壊滅に導く!」ということであった。
ただし、地球は今もこの宇宙の一員として太陽の周りを回っている。
環境問題で団結できない地球人の悲哀を感じつつ。

予言書の初版の表紙である。
映画を観終わって、屋上に駐車場に行くと空気が澄んでいるからだろう夜景が綺麗に見えたのである。
池袋方面である。
光が点滅し、幻想的ですらあった。
地球防衛軍よ、出でよ!
と号令をかけたくなった。
そういえば、映画の中でUSA大統領が言う台詞(せりふ)にぼくはいたく感動した。
「一人の若い科学者は、年老いた20人の政治家に匹敵する!」
確かそんな台詞であった。
この台詞が凄いのは、大統領は自らを犠牲にして若き科学者を救うのであって、自らの延命は望んでいないという設定だからである。
う~む・・・深い!
のである。
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荒野人