大晦日、である。
朝から曇天だけれど、おかげで初雪が舞った。
午後の三時、陽があたり始めた。
明日の初日の出は、きっと鮮やかであろうと思った。
視線の位置に、枇杷の花があった。
鼻を近づけて匂いを嗅いでみた。
甘やかな、それでいて大気を突き破るかのような華やかさがあった。
人に食べられる為に咲く花、である。
生命力が横溢して、然るべきであるのだ。
初雪は、降りて忽ち水滴になってしまう。
その儚さが、初雪の宿命であるのか・・・。
山茶花が赤々と大気を破っている。
そのインパクトこそが、冬の厳しさである。
「初雪や小櫨の目立つ君の足」
明日は、元旦。
今夜は、テレビで観るべきものとて無い。
紅白が国民的な番組であった時代は、とうに終っている。
番組としての質の変遷が、陳腐であるからである。
いっそ、格闘技でも観て年を越そうかと思っているのである。
荒 野人
朝から曇天だけれど、おかげで初雪が舞った。
午後の三時、陽があたり始めた。
明日の初日の出は、きっと鮮やかであろうと思った。
視線の位置に、枇杷の花があった。
鼻を近づけて匂いを嗅いでみた。
甘やかな、それでいて大気を突き破るかのような華やかさがあった。
人に食べられる為に咲く花、である。
生命力が横溢して、然るべきであるのだ。
初雪は、降りて忽ち水滴になってしまう。
その儚さが、初雪の宿命であるのか・・・。
山茶花が赤々と大気を破っている。
そのインパクトこそが、冬の厳しさである。
「初雪や小櫨の目立つ君の足」
明日は、元旦。
今夜は、テレビで観るべきものとて無い。
紅白が国民的な番組であった時代は、とうに終っている。
番組としての質の変遷が、陳腐であるからである。
いっそ、格闘技でも観て年を越そうかと思っているのである。
荒 野人