明日から、五月である。
今年の立夏は、五月五日だ。
ぼくのリュックの歳時記は、春と夏の二冊である。
昨夜は、いきなり雷が鳴り響いたけれど雨は大した事は無かった。
その雷鳴の中で、夏の歳時記を滑り込ませたのである。
自転車のサドルに、雨滴が二三粒。
遠慮がちに濡れていた。
公園の一隅に、いつも早々と咲く「ライラック」が数本ある。
何とはなしに、見に出かけたのであった。
咲いていると、ウキウキしてくる。
ワクワク感が横溢して、叫びたくなる。
リラ・・・そんな花である。
「リラ冷えの街でスキップ踏みにけり」
やはり咲いていた。
ひっそりだけれど、しっかりと存在感を示している。
近頃では、鉢植えではなやさんが売っている。
味気ないけれど、それでも花は可愛らしい。
ピンクの丸い玉になって咲かせる木、もある。
人は、かそけき希望を見いだすのである。
季節は夏隣。
間もなく、夏なのである。
荒 野人
今年の立夏は、五月五日だ。
ぼくのリュックの歳時記は、春と夏の二冊である。
昨夜は、いきなり雷が鳴り響いたけれど雨は大した事は無かった。
その雷鳴の中で、夏の歳時記を滑り込ませたのである。
自転車のサドルに、雨滴が二三粒。
遠慮がちに濡れていた。
公園の一隅に、いつも早々と咲く「ライラック」が数本ある。
何とはなしに、見に出かけたのであった。
咲いていると、ウキウキしてくる。
ワクワク感が横溢して、叫びたくなる。
リラ・・・そんな花である。
「リラ冷えの街でスキップ踏みにけり」
やはり咲いていた。
ひっそりだけれど、しっかりと存在感を示している。
近頃では、鉢植えではなやさんが売っている。
味気ないけれど、それでも花は可愛らしい。
ピンクの丸い玉になって咲かせる木、もある。
人は、かそけき希望を見いだすのである。
季節は夏隣。
間もなく、夏なのである。
荒 野人