競演する冬の薔薇(そうび)は愛しくもあり、ほのぼのとするのである。
王朝である。
確かに品格のある色で咲いている。
花弁を一つまみしたい!との欲望にかられる。
そんな欲望をもたせる花は、そう多くないのである。
紫雲である。
紫系の花弁が孤高な印象を与える花だ。
そう、孤高な人に合う薔薇であるのかもしれない。
ただし「性、狷介」では困る。
中島敦の山月記の世界になってしまうからである。
ゴールド・バニーである。
黄色であるけれど、黄金と称される。
ゴールドなのだ。
黄色は運気を向上させると言う。
もしもそうであるなら一輪で良い、部屋に挿して置きたいものである。
レッド・デブルである。
赤い悪魔のようである。
異性を誘う赤色である。
花弁は、ビロードのようであって馥郁とした香りが楽しめる。
シャコックである。
楚々として咲いている。
花開いて、暫くは美しい花弁を保つ。
なんの衒(てら)いも無く咲くのである。
こうした花は文句なく良いのである。
冬そうび蕊より深く花の中 野 人
「ふゆばら」と読むよりは「ふゆそうび」と読んで欲しいのである。
蕊(しべ)、いわゆる花芯(かしん)である。
花芯のような人を、ぼくは希求するのかもしれない。
いつか会えるかもしれない、会えないかもしれない・・・。
時間がそれほど無いのだから。
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荒野人
王朝である。
確かに品格のある色で咲いている。
花弁を一つまみしたい!との欲望にかられる。
そんな欲望をもたせる花は、そう多くないのである。
紫雲である。
紫系の花弁が孤高な印象を与える花だ。
そう、孤高な人に合う薔薇であるのかもしれない。
ただし「性、狷介」では困る。
中島敦の山月記の世界になってしまうからである。
ゴールド・バニーである。
黄色であるけれど、黄金と称される。
ゴールドなのだ。
黄色は運気を向上させると言う。
もしもそうであるなら一輪で良い、部屋に挿して置きたいものである。
レッド・デブルである。
赤い悪魔のようである。
異性を誘う赤色である。
花弁は、ビロードのようであって馥郁とした香りが楽しめる。
シャコックである。
楚々として咲いている。
花開いて、暫くは美しい花弁を保つ。
なんの衒(てら)いも無く咲くのである。
こうした花は文句なく良いのである。
冬そうび蕊より深く花の中 野 人
「ふゆばら」と読むよりは「ふゆそうび」と読んで欲しいのである。
蕊(しべ)、いわゆる花芯(かしん)である。
花芯のような人を、ぼくは希求するのかもしれない。
いつか会えるかもしれない、会えないかもしれない・・・。
時間がそれほど無いのだから。
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