ひひらぎの花、である。
ひそ、と咲いているのである。
今年は、あまり咲いていない。
なんとも素晴らしい匂い、がする。
とりわけ、この木は花の付きが悪い。
かなり大きな木だったけれど、花はほんの数輪だった。
そうだとしても、ぼくは納得していたのだけれど・・・。
帰宅途中、とんでもなく花の多い柊と出会ってしまった。
これである。
匂いが突然鼻孔を襲ってきた。
それはそれで、嬉しい。
「ひひらぎの何を憚りしんと花」
今年もひひらぎの花と出会えた。
その嬉しさが、何よりも心を軽くする。
足元の軽さも加わって、ぼくはうきうきと帰宅したのであった。
荒 野人
ひそ、と咲いているのである。
今年は、あまり咲いていない。
なんとも素晴らしい匂い、がする。
とりわけ、この木は花の付きが悪い。
かなり大きな木だったけれど、花はほんの数輪だった。
そうだとしても、ぼくは納得していたのだけれど・・・。
帰宅途中、とんでもなく花の多い柊と出会ってしまった。
これである。
匂いが突然鼻孔を襲ってきた。
それはそれで、嬉しい。
「ひひらぎの何を憚りしんと花」
今年もひひらぎの花と出会えた。
その嬉しさが、何よりも心を軽くする。
足元の軽さも加わって、ぼくはうきうきと帰宅したのであった。
荒 野人
「木」ヘンに「冬」ですね。
季節を代表していて、つける花は小さくひそやかですね。
あまり主張してないところが、あの葉の陰に美しさを増すような…。
目を凝らして一、二度見ましたが、匂いまではうっかりしました。
石蕗の花。「楚として野、清にして凛」「…卑ではない」
ありがとうございます。
今年は、花が少しだけの木が多いのです。
最初の句は、地表におちぬ花がコンセプト。
途中で枝に、葉の刺刺に引っかかってしまうのです。
その儚さと、疎とした咲き方。
いかにも日本人的であって、感動するのです。
今度ひひらぎの花と出会ったら、鼻に傷がつかないように注意されて、匂いを感じてあげて下さい。