エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

柊の花

2017年11月22日 | ポエム
ひひらぎの花、である。
ひそ、と咲いているのである。



今年は、あまり咲いていない。
なんとも素晴らしい匂い、がする。



とりわけ、この木は花の付きが悪い。
かなり大きな木だったけれど、花はほんの数輪だった。

そうだとしても、ぼくは納得していたのだけれど・・・。
帰宅途中、とんでもなく花の多い柊と出会ってしまった。



これである。
匂いが突然鼻孔を襲ってきた。

それはそれで、嬉しい。







「ひひらぎの何を憚りしんと花」







今年もひひらぎの花と出会えた。
その嬉しさが、何よりも心を軽くする。
足元の軽さも加わって、ぼくはうきうきと帰宅したのであった。



      荒 野人


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ひひらぎ (kei)
2017-11-23 14:11:33
こんいちは。
「木」ヘンに「冬」ですね。
季節を代表していて、つける花は小さくひそやかですね。
あまり主張してないところが、あの葉の陰に美しさを増すような…。
目を凝らして一、二度見ましたが、匂いまではうっかりしました。

石蕗の花。「楚として野、清にして凛」「…卑ではない」
ありがとうございます。

返信する
keiさんへ! (荒 野人)
2017-11-23 20:35:08
ひひらぎの花の匂いは、素敵です。
今年は、花が少しだけの木が多いのです。

最初の句は、地表におちぬ花がコンセプト。
途中で枝に、葉の刺刺に引っかかってしまうのです。
その儚さと、疎とした咲き方。
いかにも日本人的であって、感動するのです。

今度ひひらぎの花と出会ったら、鼻に傷がつかないように注意されて、匂いを感じてあげて下さい。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。