金木犀が枯れている。
あんなに、人を喜ばせてくれていたのに樹上で枯れてしまった。
喜ばせてくれたのに・・・。
悲しい。
「哀しきや頭上で枯るる金木犀」
地上に落ちて枯れる花は、幸せである。
樹上で枯れる花は、限りなく寂しい。
香りも、色気もなくなって干からびていく。
そんな花に、ぼくは万感の思いを籠めて「ありがとうね!」と声かけた。
刹那!
馥郁とした表情が見えた。
「越し方を斜陽が差せり桜もみじ」
桜紅葉は、悲しい。
殆んど葉は散っていくけれど、赤く色づいた葉は樹上で頑張っている。
その頑張りが美しい。
秋の雲が遊弋する。
美しい秋は、まだまだ楽しめる。
荒 野人
あんなに、人を喜ばせてくれていたのに樹上で枯れてしまった。
喜ばせてくれたのに・・・。
悲しい。
「哀しきや頭上で枯るる金木犀」
地上に落ちて枯れる花は、幸せである。
樹上で枯れる花は、限りなく寂しい。
香りも、色気もなくなって干からびていく。
そんな花に、ぼくは万感の思いを籠めて「ありがとうね!」と声かけた。
刹那!
馥郁とした表情が見えた。
「越し方を斜陽が差せり桜もみじ」
桜紅葉は、悲しい。
殆んど葉は散っていくけれど、赤く色づいた葉は樹上で頑張っている。
その頑張りが美しい。
秋の雲が遊弋する。
美しい秋は、まだまだ楽しめる。
荒 野人