愛知県岡崎市の市長選挙で発生した「事件」
現職の市長・内田康宏を自民・公明・立憲・国民が推薦していたので
現職の市長が絶対的に有利との前評判だった。
それを無所属で挑戦したのは元・民進党衆議院議員の中根康浩(58)。 共産党は自主支援。
結果は10万対7万で挑戦者の勝利になりました。
逆転劇は何の問題も無く、むしろ市民の選挙による選択が明確に表現されて、民主主義が成り立った選挙だと、喜ぶべき事だと思うのだが・・・
その原因に「買収」が無ければの話です。
だが、残念な事にこの選挙、、、堂々と税金を使った買収が行われてしまった。
当選した中根康浩は告示の5日前に 「全市民に1人あたり5万円の税金を戻す」と公約したんです。
その理由は今流行りのコロナ対策です。
多くの市民は「5万円の税金を戻す」を5万円支給されると理解したのかも知れません。
実際の所はハッキリしないんです。
5万円を全市民に現金で支給するのやら、、、市民税を何年間はわたって少しづつ減額するのやら、、、
事実かどうかは解りませんが、岡崎市の財政調整基金から5万円支給の資金を出すとも言われています。
財政調整基金とは市の貯金みたいなもんで、何か特別な事が発生したときに使う資金です。
例えば災害とか、現在のコロナ対策とか・・・
しかも全市民に5万円を支給するには190億円余り必要なのに、財政調整基金は81億円しいかなくて足りません。
110億円余りはどうするのでしようか???
市が銀行に借金を申し込むことに成るのでしょうか???
他の市の資金は全て使い道が決まっていて、税金ですからそれぞれが条例に基づいています。
この予定(条例)の使い道を変更するには議会を通らなければなりません。。。
その議会、、、共産党の議員は2人。。。これでは可決できないでしょう。
少し考えただけでも難しいのですが、これを解った上で中根・新市長は12月25日までに支給すると言っています。
どんな手法が有るのかお手並み拝見と言う所です。
なんか新市長の手腕を期待する話になりましたが・・・
この一連の流れは根元が腐っています
選挙の時に有権者に「お金をやる」と言うのは・・・それが税金であれ買収行為です。
もし、これが法廷で争われることに成れば、中根・新市長は「市民に税金を戻す」と言ったので、これは減税を公約しただけですとなります。
投票所でお年寄りが「5万円くれるのはどっち???」と尋ねる光景も有ったとされています。
誤解を誘導する言葉が問題だけでなく、その手法自体に問題のある行為です。
5万円の買収に乗った岡崎市民を馬鹿にするのは簡単ですが、これは何処の選挙でも起こります。
現実に別の選挙でも「コロナ対策で5万円給付」を言って戦い、予想以上に票を集める選挙が出てしまった。
こんな事が地方選挙で「流行り」になりそうです。