国内でのニュースより大きく扱われたアメリカ大統領選挙。
この傾向は日本だけ
同じ民主主義の国々ではどうだったんだろうか
今回の選挙はアメリカ人全体の側面を知るいい機会になったと思います。
選挙中に色々な問題が浮き彫りになりました。
史上最悪のテレビ討論と言われたり、人種差別が根強いのが表に出たり、拳銃を買う人が増えたり、、、
街では暴動に備えて板で窓を覆ったり、集会には武装した市民が参加したりする異様な光景を世界中に晒してしまいました。
それらすべての問題を大きくしたのはトランプの振る舞いが原因なのは間違いないのですが、、、、
それを良しとするアメリカ人の多い事に驚きました。
そして混乱を増す原因もハッキリとしました。
それはアメリカの選挙制度です。
今回の混乱と接戦でアメリカの選挙制度を詳しく説明マスコミは増えましたが、この制度を理解し記憶するのは並大抵ではありません。たぶんアメリカ国民の多くも理解していないでしょう。
歴史の浅い国のアメリカの選挙制度は約250年前に出来て、国が広くなるにつれて色々と変化は有りましたが、その根幹は変わっていません。 江戸時代に出来た制度がそのままと言っても良い状態です。
このアメリカの大統領選挙の制度は色々な分かれ道が有り、一見は民主主義を守る為に作られた制度の様に見られます。
しかし、全体を見てみると「人民の流れ(意向)」では決まらない様に「枠」が何重にも作られています。
その「枠」を利用して選挙結果を無効だと駄々をこねる隙間が有るんです。
これは合衆国と言う国の形からすると、やむを得ない事情かも知れない。他国から多くの人が入ってきてアメリカ人となり、その人たちが母国で学んだ思想でアメリカを変えてしまっては困ると考える白人先駆者たちの存在が有るのです。
自分たち白人が苦労して作った「自由の国・アメリカ」をよそ者に変えられてたまるかと言う気持ちも分からないではないが、下働き限定でよそ者はアメリカに入ってきたわけじゃない。
確かに日本でも多くの韓国人・中国人が日本に入ってきて、母国の思想で政治をされるのは嫌だと考える国民は多い。日本の場合はその手段として、日本国籍を取りにくくして選挙権を与えない様にしています(国際的には批判されている)。
ところがアメリカは比較的簡単にアメリカ人となり選挙権を得ることが出来ます。どちらが良いのか難しい問題ですが、日本の制度をもってしてアメリカの制度を批判するのは少し違っていると感じました。
白人至上主義者などを、国のリーダーであったトランプは否定しなかった。
これ一つだけで民主主義国家なら、リーダーとしてアウトのはずです。
でもアウトにはならないアメリカ・・・・本当に理解に苦しむ。
日本人も人種差別について、もう一歩踏み出して考える事が必要なのか・・・
それとも、今まで通り 「見て、見ないふり」で「自分たちは関係ない」スタイルを続けるのか・・・
在米の日本人などの話として、日本人も差別は受けているけど、それを認めようとしない風潮があると。
つまり差別主義の強い白人にの方に寄って、黒人差別について何も言わないようにして、その矛先が自分たちに向かわない様にしていると言う事です。
やはり、、、、、異国民が集まった合衆国ならではの事情が大きいと想像するしかありません。
理解しないで 「そんな国・そんな国民」と思うほかないのでしょうか・・・
「そんな国・そんな国民」の影響を受けて日本の経済は動きます。
日本国民が豊になるのも、貧しくなるのも「そんな国・そんな国民」次第です。
それどころか、日本は「そんな国・そんな国民」に防衛をゆだねています。
やはり理解(知る)しないと、、、、
とんでもない方向に向かっても、日本国・日本国民が拒否したり止めたりすることが出来ない。
これは大問題です