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菅首相の続投への道

2021-08-24 09:54:22 | 最近のニュースから

この9月30日に自民党総裁の任期が終了する菅首相。

その日の前に衆議院を解散し、選挙に勝って総裁を続投し、そのまま内閣総理大臣の座も獲得する。

これが菅首相にとり一番の望みでしたが、どうも思い通りには行かない様子ですね。

 

8月22日にあった横浜市長選挙の結果は、、、、かなり痛い

菅首相は負けた小此木(おこのぎ)八郎候補を応援していた。菅首相はこの小此木候補の父親の秘書をしていて、そこから政治家になった。それだけでなく菅首相の選挙区は横浜市の西区・南区・港南区ですからねぇ~。

・自分の選挙区が含まれる地で、

・恩義ある政治家の息子で、

・当人の経歴も申し分ない候補者で、

・菅内閣の閣僚として内閣を支えていた人ですから、普通なら勝って当然の候補者。

それが、、、大敗です。 NHKが開票前に決定するほどの大差です。

この菅首相を選挙の顔として戦えないと感じている自民党の議員は多いでしょう。

 

菅首相にかすかな期待が有るとすれば・・・

パラリンピックが閉会する9月5日頃に東京の感染者が減少している事、そして地方でも感染拡大が止まって減少の傾向が見られる場合だけです。その状況だと選挙に勝てると言うのではなく、自民党で落選不安のある議員たちを黙らせることが出来て、解散に持ち込める可能性が出てきます。

そのケース以外では解散総選挙に進むのは無理筋で、自民党にとり悲惨な結果が待っています。

 

次の自民党総裁選挙に出馬の意向がある菅首相・高市早苗・岸田文雄・下村博文の4人以外で、、、。

国民に人気が高い石破茂と河野太郎について。

石破茂はマスコミに出馬を尋ねられて

「昨年の秋に自民党の総意で菅首相を決めたのだから、菅首相で選挙をするのが筋」

そんな感じの答えでした。 これは捉えようによれば、菅首相を指示した人たち(二階・麻生・安倍)を批判している様にもとれます。内閣支持率が最低の時にこういう言い方をすれば、その責任は菅首相を指示した三大派閣の長に責任があると。選挙をやって負ければ、当然その人たちは責任をとるべきだと。。。

この石破茂の話は全てにおいて、マスコミや国民には分かりやすい理屈になっているのですが、政治家たちにしてみれば当たり前のことをわざわざ口に出していて、回りくどい話になります。 こういう点が政治家仲間から支持されない理由でも有りますね。

ただ、今回の総裁選挙が衆議院開催前に行われ、圧倒的に自民党員の票を獲得すれば、二階・麻生・安倍の誰かが寝返る可能性が有ります。特に最大の細田派(安倍)には安倍人気で当選した人も多く、その議員たちが造反するかも知れない。

まぁ、それくらいの事は予測の範囲内なので、派閥内での締め付けはかなり厳しくなるでしょう。

石破内閣総理大臣は小泉純一郎くらいの勢いが無ければ難しいのは言うまでもない。

 

もう一人の河野太郎も人気は高い。

数日前と同じですが、やはり麻生が問題です。

この人が要職から退く決意をして河野を推薦し、自民党の幹事長の席を安倍の意向にそう人にすれば最大派閥の細田派(安倍)も河野支持に回る可能性はある。そうなればかなり現実味は出てきます。

そういう意味では今回だけでなく、将来的にも石破茂より河野太郎の方が現実味は有るかも知れませんね。

 

ところで、、、話がコロッと変わりますが、日本の首相(内閣総理大臣)の任期の規定が無いと言うのを知ってる人はどれくらい居てるのでしょうか?

憲法にも「任期の規定」が無く、何処を探しても「首相の任期規定」は有りません。

ですから任期が2年とか3年とかは決まっていないのです。

憲法で内閣総理大臣(首相)は国会議員の中から、国会の議決で指名して、天皇により任命されます。

そこにもう一つ大事な事が憲法で決まっています。

それは、衆議院議員の総選挙が行われ、その後に開かれた最初の国会で内閣は総辞職をすると。

そう、、、内閣が総辞職しなければならないのですから、当然その一員である内閣総理大臣も辞職することになり、そこが内閣総理大臣(首相)の任期期限の役目をしているのです。

衆議員議員の任期が4年ですから、総選挙も最長で4年に一度は行われ、その度に内閣は辞職するので、内閣総理大臣も一回の最長は4年と言うことになります。

 

それじゃあ~2回・3回・4回と続ければ永遠に首相の座に居続ける可能性がありますよね。

ところが党規と言うのが有り、自民党では2つのルールが任期に関係します。

1つは党首(総裁)を首相候補にする事。

2つ目は党首は3年で連続で3期まで。

首相に指名されるのは党首で、連続3期まで最長9年間と言う事です。つまり首相の任期も最長で9年間となります。

ただ前任者が途中で辞めて、その残りの期間は含まれません。

これは党規なので変更される事も有ります、ですから日本の首相も同じ人が10年・20年と続く可能性もゼロではありません。

では、、、もしも天皇が任命しなかったら・・・

これは大騒ぎになりますなりますよね。しかし、天皇は政治に関与することは出来ないので、国会で内閣総理大臣に指名された人は「天皇の任命はセレモニーなので、それが無くても問題ない」としますね。

憲法で想定されていない事は多々あります。そろそろ日本人が自分で考える時かも知れませんね。