現状は自民党の総裁になれば自動的に日本のリーダー首相(内閣総理大臣)になれます。
その自民党総裁の任期終了が近くなり、現在の菅義偉首相が続投する可能性が大きいのですが、自民党の中で総裁選挙に立候補する意向を示している人も出てきています。
現時点で菅首相以外では3人。 高市早苗・下村博文・岸田文雄。
去年、安倍首相が辞めて行われた総裁選挙に立候補したのは菅義偉・石破茂・岸田文雄の3人でした。
余ほどのことが無い限りは菅義偉首相が続投するのですが、今はコロナ禍で異常事態なので何が有るか解りません。
菅首相が続投できないケースは2つ。
●コロナ対策で大きく失敗し、マスコミと国民の批判を大きく受けた時。
●衆議院の任期満了前に解散して、自民党議員が多数落選した時。
この「多数」と言うのが曲者で、どの程度の議員減で「多数」になるのかは分からない。
国難の時は与党に批判が行くので、ある程度の減は問題になりません。
その「もしも」のチャンスを期待して立候補する人たちに見えますが、本当の所はそれだけではありません。
選挙で活躍すれば、次のチャンスが大きくなる。それだけではなくて勝った人の組閣で良いポジションを得られる可能性が大きくなります。
現在の内閣で大臣になり活躍している人で、河野・西村大臣などは菅首相が再任されて自分もって期待してる感じです。
河野ワクチン担当は特に立候補を言われますが、なかなか難しい。麻生派なので、麻生にすれば今の席の居心地がよくて離す気持ちが無く、菅首相に敵対して河野を立候補させることは無い。麻生本人が第一線を退く気持ちにならないと、麻生派からは立候補しても勝てない。
河野にしても麻生親分にはむかって立候補しても勝てない。
麻生派54人 細田派(安倍)97人 二階派47人 菅グループ23人
これだけの人数が菅首相の続投を支持しているので、先に言った2つの状態にならない限り菅首相は続くでしょう。
岸田文雄は派閥の長だが46人で、何処かと組まないと勝ち目はない。
安倍さんの再々々登板なんて面白く言う人も居ますが、、、少なくとも今回は無い。
辛いのは安倍人気で当選した人たちで、自民党の議員が落選するのはその人たち。
小泉進次郎の様に誰が自民党のリーダーであろうとも選挙に勝てる人は、早々に勝ち馬に乗ろうと「菅首相支持」で、別の大臣の席を狙います。
小泉進次郎も将来首相の座を狙うなら、何処かの派閣に入るか自分で派閣を作る必要が有るでしょう。無派閣で首相になったのは、突然の辞任を受けて首相になった現在の菅首相だけです。
たんに人気だけでは石破茂と同じ道を歩むことになります。
どの人が自民党総裁になるにしても、私たちが今知りたいことは「コロナ関連」の考え方です。
前回安部首相の元で岸田は「コロナで減収して困窮している人に30万円の給付」を提案して、自民党ではほぼ決定していた。しかし、公明党に押し切られて「国民全員に10万円給付」になった。
これで岸田は自民党の幹部たちから、岸田はダメだとなり菅政権の誕生となった経緯もあり、前回失敗しているので難しい状況に変わりはない。
自民党の幹部たちは自分たちの判断を自ら否定する「菅おろし」はしないでしょう。
個人的には、、、
岸田の様に自分の考えをハッキリとする人の方が解りやすいのですが・・・顔が反感を買いやすい。
政治家は外見から来るイメージも重要な要素です。
河野は使う言葉が分りやすく好感が持てるのですが・・・先に言ったように麻生が政府の要職から出る気持ちにならなければ出番はない。
人事や行政が政策より政局で決まる方が多いのは残念な現実です。