人生設計図のつくりかたは? -「仕事が忙しい!」の9割は思い込みだった【6】(プレジデントオンライン) - goo ニュース
PRESIDENT 2011年2月14日号 掲載
人生設計とは、人生という長い時間についてのスケジューリングです。スケジューリングであるからには、具体的なプランに落とし込まれていなければいけないのですが、スパンが長すぎるのか、夢や目標を定めて期限をつけるところで終わっている人生設計が目立ちます。
人生設計には「理想を定める」「未来を予測する」「手段を設定する」「手段を検証する」というファンクションがあります。夢や目標を明確にすれば、「理想を定める」というファンクションは満たせるでしょう。しかし、それ以外のファンクションに無頓着では、人生設計する意味も半減です。
「未来を予測する」は、現在の延長線上にある未来と、自分が掲げる理想とのギャップを把握するために行います。理想に近づくためには改善策が必要ですが、理想と現実のギャップを把握できなければ改善策も見えてきません。
たとえば「10年後までに人前で講演をする」という理想像があったとします。もちろん理想を掲げるだけでプレゼンやトークのスキルが身につくことはありません。「このままいまの会社にいても人前でプレゼンする機会は少ないだろう」という未来予測があってこそ、次に打つべき一手が浮かんでくるわけです。
環境の変化が激しい時代だから、未来のことはよくわからないという人もいるでしょう。しかし、未来の予測はそれほど難しくない。というのも、人は自分が歩んできた時間と同じ長さの未来を見通すことができるからです。
社会に出て20年経った人は、後ろを振り返れば20年分の道のりが見渡せる高さまで人生の道を上ってきたはずです。その高さから前を向けば、自ずと次の20年も視野に入る、というのが私の持論です。
逆に言うと、ある分野で20年の経験があるのに、その分野について20年先が何も見えないのなら、「キャリアの長さは20年だが、経験の濃さや知見は5年分」と言わざるをえない。キャリア相応の質の高い時間を積み重ねてきたなら、その時間の長さだけ、自分なりの未来予測はできるのです。
未来をシミュレーションして改善策が見えてくれば、改善策の実行方法や、改善効果を定期的にチェックして、見直す機会についてもスケジュールに落とし込むことができ、「手段を設定する」「手段を検証する」といったファンクションも達成可能になります。「将来、こうなったらいいな」では単なる願望であり、人生設計とはいえません。
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ファンクショナル・アプローチ研究所 代表取締役社長 横田尚哉(よこた・ひさや)
自分の人生設計について考えてみるのは大切なことでしょうね。
とは言いながら、自分のこととなると、惰性で生きてきたようで、後悔の念も多々あります。
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