Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

100万分の1回のねこ

2018年06月24日 14時09分27秒 | ベリーの感想文(本・映画)
100万分の1回のねこ
谷川 俊太郎,山田 詠美,江國 香織,岩瀬 成子,くどう なおこ,井上 荒野,角田 光代,町田 康,今江 祥智,唯野 未歩子,綿矢 りさ,川上 弘美,広瀬 弦
講談社

100万分の1回のねこ
を、読んだ。


錚々たる作家たちが、佐野洋子の名作
『100万回生きたねこ』に捧げる、トリビュート作品。

角田光代は、このネコが怖かったと書いている。
飼い主の事を嫌ったり、上から見ていたり
いわんや、飼い主をなくしてさえも
平然としているネコに、空恐ろしさを感じたと書いていた。

当時保育士で、沢山の絵本の名著に触れていた私は
角田光代ほどの明晰な頭脳がなく
よって、このネコが好きではない=嫌いと分類した
しかし、嫌味で感じの悪いネコが
一匹の白猫と添い遂げ、白猫を失った悲しみで
死んでしまい、二度と生き返らなかったという
物語はとても好きだった。
私は、ただ一匹の白猫になりたいと思った。


感じ悪く、横柄な男も
羊の如く、牙を失うほど
しなやかで優雅な女性になりたいと
20歳の私は、心から願った。
あと半年で50歳になる私は
しなやかで優雅な女性になれただろうか?
夫が帰ってきたら、早速聞いてみよう(笑)





ローマンJイスラエル エスク

2018年05月22日 15時01分31秒 | ベリーの感想文(本・映画)




ローマンJイスラエル(機内上映)
を、見た。



イスラエルは、並外れた頭脳を持つ、市民派弁護士。
バカと天才紙一重系の天才だが
天才だけに世事に疎い。
自分の事務所が、経営破綻しても
気がつかない有様。
しかし、天才的なイスラエルの頭脳に目をつけた
敏腕弁護士が、大手の自分のオフィスへ招き入れる。
そこで思う存分、市民の為に働けると思ったイスラエルだったが
ある案件をキッカケに、予想外の行動を取り始める。
彼の堕落と崩壊はなんなのか??


日本では上映されていないらしいこの映画
デンゼルワシントンが、18kgも体重を増やし
アフロヘアにして、超天才的な山下清みたいだった。


愛と自由と正義
果たしてそれらは、お金よりも価値がないのか?
天才が検証する、その切り口がまさに不可解で
やっぱ天才って、天才だなと
思った映画だった。






マイ・インターン

2018年05月21日 15時00分17秒 | ベリーの感想文(本・映画)



マイ・インターン(機内上映)
を、見た。



ジュールズは、ファッション業界で
短期間で大成功を収めた、ファッション業界の風雲児
分刻みのスケジュールをこなし
更なる成功を目指している。



ベンは、リタイアメントした70歳。
社会との繋がりを持ちたいと
ジュールズの会社のシニアインターンに応募する。
しかし、会社のPRを兼ねた企画だった
シニアインターンに、現場の誰もが期待しておらず
年寄りをお荷物に思うものがほとんどだった。
確かに、パソコン、スマホ、SNS
老人には理解が難しいモノが多いが
明るく、機転がきいて、なによりもとても紳士なベンに
若者達は、みんなアドバイスを仰ぐようになり




社長のジュールズも、仕事もプライベートもベンに頼りっぱなしに。



ああ、こんな年寄りになりたい。
若者に張り合おうとせず
押し付けがましくなく
しかし、きちんと律した何かが
自分の芯を貫いている老人。
技術が進歩して、もしも車が空を飛んだって
大切な本質は、何も変わらない。
その本質をちゃんと知ってる人になりたい。
そういう人になれれば、いくつになっても
大らかで、慈愛に溢れているはずだから。





銀翼のイカロス

2018年05月17日 16時56分10秒 | ベリーの感想文(本・映画)
銀翼のイカロス (文春文庫)
池井戸 潤
文藝春秋


池井戸潤 著 : 銀翼のイカロス
を、読んだ。


帝国航空は巨額赤字を抱え、再建に取り組んでいるが
長年染み付いた、特権階級意識の為
再建は思うように進んでいなかった。
そんな矢先、出向先から本部に返り咲いた半沢に
頭取直々に、帝国航空再建を任される。
只でさえ、置かれた立場を理解せず
のらりくらりと再建を進めない帝国航空だったが
思わぬ方向から横槍が入り
半沢の敵は、もはや航空会社ではなくなって行く


半沢直樹シリーズ第4弾で
どうやら最終シリーズのようで
とても読み応えがある一冊だった。
正直、中盤を過ぎるまで退屈だったけど
まあ、コレって長編あるあるかな?
後半は物語が一気に展開して
最後はスッキリ!シリーズ最終回に相応しい
少し余韻もあって、面白かった。


それにしても、半沢直樹みたいに
物怖じせずに、堂々と理路整然と正しい事を
正しくはっきり言えたら、どんなに気持ちがいいだろう
私は頭にきてカッとすると、頭が真っ白になって
後から「ああ言えばよかった」「こう言えばよかった」と後悔するタイプ。
まあ、殆どの人がそうだから
半沢みたいに、冷静に論破できる姿が
うけるんだろうけど。


最近の私は、冷静な論破とは言えないけれど
出来るだけ、言いたいことは言うようにしている。
せめてそのくらいは成長しないとなと思いつつ
半沢直樹の物語を読み終えた。




OH!ルーシー

2018年05月11日 17時09分00秒 | ベリーの感想文(本・映画)




OH!ルーシー(機内上映)
を、見た。




43歳の節子は、小さな会社で働く独身OL
周りが自分を煙たがり、嫌われているのはわかってる。
いたくているわけではない会社だが、辞めるわけにもいかず
暗く淀んだ毎日。



そんな中、ひょんな事から歓楽街の中にある
怪しげな英会話スクールに通う事になり
そこで英語名をルーシーと名付けられる
そして“ルーシー”は、節子と違い
何事も積極的で、毒舌だ。
ルーシーとなった節子の中に起こる変化を描いた作品



日本へ帰る暗い機内で見るのだから
面白い映画がいいなと選んだ
ドタバタのコメディー映画と思っていたら
『なに!?なになに!?すごい暗いっ!!!』って
どんよりしてしまったバットチョイスだったけど
明るい日当たりの良いリビングで見れば
もう少し製作者の意図を
丹念に読み解きながら、見られたかも。