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運のつき 死からはじめる逆向き人生論 マガジンハウス このアイテムの詳細を見る |
天気 空の青さがわかる
養老孟司 著 : 運のつき
を、読みました。
華々しい経歴の人生というのに、全くそれを特別だと思う感覚がなく
とにかく好きなことは、虫取りという面白年寄の養老孟司。
何事も、時間をかけて考えるという著者は
戦争や、学生紛争に関して、ずっと考えてきたことを語っています。
いろいろな時代や、経験を経て思い至った
養老孟司流の人生哲学が示してある一冊です。
ある例えの一つで、面白いことが書いてありました。
普通の顔の女性の顔写真をどんどん重ねてすかしてゆくと
輪郭はぼやけてくるものの、どんどん美人の顔に近づいてゆく
という感じのことなんですけど。
普通を重ねると優れてくるというのが、意外でとても印象的でした。
優れているものは、たくさんの普通がその中にあるから受け入れられる。
面白い物事の見方だなと思いました。