Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

大晦日

2006年12月31日 22時23分57秒 | きょうのベリー♪ (日記)

天気     朝から穏やかな

 

あと2時間足らずで、とうとう今年も終わってしまうのですね。
今年は、夏以降更新が滞りがちになってしまって
ほとんど開店休業的な状態だったので、とても反省しています。
来年はまた初心に返って、小さな幸せを沢山コレクション
し直したいと思っています。

度重なるお休みを心配して下さった皆さん。
本当にありがとうございました。
今年もいろんなことがあって、いろいろな人に出会って
それで、いろいろなことを考えました。
その瞬間は、楽しいことばかりではなかったけど
やっぱり一年を振り返ると、みな大切な経験で体験で
もう38歳にもなってしまって、それほど成長することも
なくなったけど、やっぱりそれでもチョビッとは、新たな
価値観や、観点を獲得出来たので、それを自分では
成長と思っていいかな?と思っています。

また明日から新しい一年が始まります。
今夜は一年が終わる、リセットの夜。
また明日から、皆さんよろしくお願いします。
しっかりリセットして、明日から一緒にHAPPY探しましょ☆

私の大好きな愛する皆様。
どうかよいお年をお迎え下さい
                また来年


霧笛荘夜話

2006年12月21日 15時12分22秒 | ベリーの感想文(本・映画)
霧笛荘夜話

角川書店

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天気     寒くは無いけど

浅田次郎 著 : 霧笛荘夜話
を、読みました。

横浜の港の運河の行き止まりに、そのアパートは建っています。
地面を削って出来た半地下の1階と、中二階で出来た
変わった外観のこのアパートは、永い年月を運河のほとりで
人々の生活を眺めてきた、まるで老人のような建物です。

このアパートはわずか6部屋
アパートに訪ねてきた、間借り希望者に
このアパートの大家兼管理人の、纏足の中国人老婆が案内します。
1階の手前から、港の見える部屋鏡のある部屋朝日の当たる部屋
2階には、瑠璃色の部屋花の咲く部屋マドロスの部屋
と続きます。今では全て空き室になってしまったそれぞれの部屋に
ひっそりと息づく過去の物語を、この間借り希望者に語りながら
案内するというお話し。

一通り6部屋を案内し終わったあと、7つ目の部屋が登場します。
大家兼管理人の部屋、ぬくもりの部屋です。
それぞれの部屋に住んでいた人間が、人間に対しての尊厳
共通の意識が存在した事がわかるエピソードで、お話しは

年末、せき立てられるように忙しい毎日。
ジローさんの人情物語で、ホッと一息いかがでしょう。




 


きらきら

2006年12月15日 19時34分09秒 | ベリーの感想文(本・映画)
きらきら

白水社

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シンシア カドハタ 著 : きらきら
を、読みました。

図書館の西側、滅多にうろつかない海外作品の書棚に
とてもかわいい表紙の本があって、気になったので
借りてみました。
草原に二人の姉妹が、楽しそうに笑っている幸せそうな写真。
まさにこの本は、表紙借り(表紙が気になって図書館で借りる事)。

さて、物語は表紙の姉妹がそのまま物語に登場しているような
仲良し姉妹の物語です。
少し前のアメリカが舞台で、貧困と差別の中でも
決して品格を損なうことなく生きようとする日系人
一家の様子を、次女ケイティーが回想しながら進みます。

妹のケイティーは、姉のリンを天才だと信じています。
天才のリンは、毎日の生活の中にある美しいものを
教えてくれるからです。
二人は美しい光景や、瞬間を日本語
「きらきら」と呼んでいます。
虹や、夕焼けや、青空や、雲、風、雨・・・。二人にとっては
全て「きらきら」なのです。
そして、きっと海も「きらきら」なはず・・・。まだ海を見たことが無い
二人は、将来大学に進学して、お金持ちになって
両親に7つの家をプレゼントして、海のそばに住むと信じていました。
二人してきらきらのそばに住むのです。

そんないたいけな、可愛らしい姉妹と家族に沢山の困難や
試練が容赦なく襲い掛かります。
この島国で、私が感じる事がないマイノリティーという感覚。
恐ろしいまでの搾取の現実。
忍び寄る病魔・・・・。

同じ日本人でありながら、一度しか来日経験がない
日系3世の作者が書いた、アメリカの日本人の物語。
私も毎日「きらきら」集めしてるんだよ。と
物語の中の、小さな女の子に話しかけたくなる作品でした。


 


美しい日本語

2006年12月14日 13時00分16秒 | きょうのベリー♪ (日記)

天気    のち

昨夜NHKの番組「平積み大作戦」で、ビルマの竪琴が紹介されていました。
恥ずかしながら私この名作を読んだ事が無く
映画を見ただけに留まっています。

このお話しは、とても感動的で泣けるお話で有名ですが
本をほとんど読まない、我が家のハズバンドが
一気に読んでしまい、大変感動したというのですから
読ませる力に溢れた、凄い作品であると思います。

この本のプレゼンターは、俳優の相島一之
彼の絶妙な演技や企画で、沢山の人がこの本を
読んでみたいと好反応だったのですが
相島一之が繰り返し皆に言っていたのは
美しい日本語で書いてあるんです。」という事でした。

抜粋された物語の一部はどれも、少し古くて美しい日本語でした。
読ませる力に溢れたといえば、どこか力技で無理やりな
強いパワーを想像してしまう私ですが
実は真逆の表現にも、その力があるのだなと思いました。

作者が、一生に唯一一冊しか書かなかった本。
この本には、自分の思いが誰を責めるわけでもなく
ひたすらに、美しい言葉で綴られてあり
その優しさが、読む人の心を打つようです。
私も日々の生活の中で、美しい言葉で話せる人間になりたいです。

今度図書館で借りてみることにします!私も読みたくなっちゃいました。



ひなた

2006年12月11日 20時06分23秒 | ベリーの感想文(本・映画)

天気    朝晩の気温の差が激しいよ

 

吉田修一 著 : ひなた
を、よみました。

登場人物4人の目線で、それぞれ春・夏・秋・冬を語る物語。

その4人の中で最初に登場するのが、新堂レイ。
彼女は中学校まで千葉のレディースで、元ヤンのだった。
高校に入って、これといって情熱があったわけでもなく、
なんとなく大学を目指し、奇跡的に大学に入ってからも
目ぼしい男がいないという理由から、真面目に勉強してしまい
なぜかフランス語などが喋れるほどになり
そして遂には某有名ブランド店、の広報に就職が内定
してしまったという、変わった経歴をもつ可愛い女の子。

そのレイの彼氏、兄、兄の妻が主要登場人物で
その4人を取り巻く人々も含めて描かれています。
元気でパワフルな女たちと、繊細な男たちの姿に
どこか切なさを感じる、明るい物語でした。