グッドラックららばい 講談社 このアイテムの詳細を見る |
天気 黄砂気味の
平 安寿子 著 : グッドラックららばい
を、読みました。
片岡家は、信用金庫に勤める父を大黒頭に
娘二人の4人家族。
父は文鎮という異名を取っている。そこにいるだけの小物という意味。
長女積子は、だらしないダメンズ好きのSEXホリック。
次女立子は、野心家。分相応なお嬢様学校を目指し、
それは、彼女の通過点に過ぎない・・・・そして超ジコチュウ。
妻であり母である鷹子は、積子と立子の中高の卒業式の日に
プチ家出を慣行します。
登場する4人と、彼らを取り巻く脇役達が物語りを
かき回しながら進めてゆきます。
この平安寿子(たいらあすこ)さんという作家さん、
初めましての作品だったんですが、大変面白かったです。
かなり変わった4人家族を、面白いだけではなく
しっかりと見つめています。
ある一つの家族の20年をサラリと描いたこの作品。
読みながら自分と照らして、今の自分も長い人生の通過点に
たたずんでいるのだろうなと、ぼんやり考えました。
ミリオンダラー・ベイビー ポニーキャニオン このアイテムの詳細を見る |
天気 GWのいりは雨ってのに・・・。
DVDで、ミリオンダラー・ベイビー
を、みました。
この映画、戦う北国のOLサナダさんが
大感動してらっしゃった映画です。
寂れたボクシングジムには、
元ボクサーの老人(モーガン・フリーマン)と
名カットマンの老トレーナー(クリント・イーストウッド)が
明日のチャンピオンが生まれる日を、夢見て暮らしていました。
そんなところに、30を過ぎたウエイトレスの(ヒラリー・スワンク)が、
プロボクサーになりたいと、やって来ます。
盛りを過ぎた女ボクサーの成功など無いと
一度は断られますが、彼女のひたむきさと情熱に、老人は動かされ
もう一度、チャンピオンを育てる夢を見ます。彼女と一緒に。
この映画、上映当時は賛否両論。
タダ暗いだけだ!名優出しゃいいってもんじゃねーぞ!と
酷評も多くて、そんなに暗い映画なの・・・・?。と思っていたのですが
そんな映画がアカデミーを取るはずないですね。
たしかに、画面は暗いトーンです。
ほとんどのシーンが夜のようです。
ラストが気に入らない人も多いでしょう。
確かに、嬉しく楽しく歌っちゃうラストではありません。
でも、ホントにステキな映画で、心を鷲掴みにされました。
現実の辛さの中に、救いがありました。
まるで、フランダースの犬のネロのようです。
最後はきちんと、救われました。
彼女は後悔のない人生を全うしたんじゃないか?
老人も、もがき苦しみながら同じ結論に達するんじゃないか?
良質の小説のように、見終わった後しびれたように放心して
すぐに感想をひねり出す事の出来ない作品。
北国のアナーキーOLサナダさんが、熱く感動していた理由が
やっと、わかった気がします。
名優達の演技?そりゃもちろん、超一級ですよ。
だてに年取ってません。凄い3人の組み合わせでした。
コーヒー & シガレッツ (初回限定生産スペシャル・パッケージ版) 角川エンタテインメント このアイテムの詳細を見る |
天気 のち昼から
DVDでコーヒー&シガレッツ
を見ました。
以前、私の人生の水先案内人slightly-tightさんのブログで
感想を拝見した作品。
全編白黒で、一つの作品が10分前後の短編のオムニバス。
小説で言うと、ショートショートの一作4~5ページな感じ。
作品に全て共通している事は、まさにコーヒー&シガレッツ
場所は、場末なカフェであったり、打ち合わせのロビーだったり
職場での休憩室だったり。
登場人物は、男だったり女だったり、両方だったり。そして年とっていたり。
様々なシチュエーションに共通した、コーヒー&シガレッツ
あるものは、コーヒーに大量の砂糖を入れ
あるものは、禁煙中と言いつつタバコをふかします。
彼らの会話も、なんでもない世間話がほとんど
しかし、よく聞いているとお互いに腹の探りあいがあり
駆け引きがあり、本音がありもちろん嘘がある。
派手なアクションなどなく、色っぽい展開も皆無で、
結末も「あっ!」と驚きませんが
隣の席でひっそりコーヒーをすすりながら、
ぼんやりやり取りを聞いているような
聞き耳を立てているような、そんな気分になれる
興味深い作品でした。新感覚!面白映画です。