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文学2011 (文学選集) |
日本文藝家協会 | |
講談社 |
天気 お日様ポカポカだけど気温8度
吉田修一 著 : ストロベリーソウル
を、読みました。
アメリカ帰りのソウルに住む青年は、
スケートリンクでアルバイトをしながら
伯母と一緒に暮らしている。
アメリカで必死で働いている父母の願いでもある
高校を卒業する目標も、近頃色あせ始めている。
「アメリカに住んでいた。」
その一言で誰もが思う甘美な生活。
しかし、青年が過ごしたアメリカは
くっきりとした現実だけが横たわる世界だった。
世界のどこに身を置いても
逃れようのない現実を、描いている作品。
スケートリンクで出会う女の子の、赤のコスチューム
のみに色がついていて
あとは青の濃淡のような映画を見ているような物語でした。