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日蝕 (新潮文庫) |
平野 啓一郎 | |
新潮社 |
平野啓一郎 著 : 日蝕
を、読みました。
魔女狩りの嵐吹き荒れる、フランス。
神学僧は、研究に必要な写本を手に入れるべく
パリからイタリアへ向けて出発する。
その途中立ち寄った、南フランスの小さな村での
数日を描いた物語。
芥川賞最年少受賞作。
圧倒的な存在感を示しながらも
人との交友を絶って生きる、寡黙な錬金術師。
堕落しきった司祭。
森の奥深くの洞窟の闇の中の両性具有者。
面妖な登場人物たちのコントラストが
この物語の怪しさや、荘厳さを一層引き立たせていました。
そして、その荘厳さに圧倒されて
「・・・・・すごい。」と、しか言えないベリーでした。
感想さえろくに言葉にできないほど
小難しく感じているのに、もっとこの作家の作品を読みたいっ!
と思わせるなんて。
そこがスゲーよ!平野啓一郎!
と、心の中で呟きました。